先日見つけたこのポスト

元のポスト

児童思春期外来では、診察対象の児のきょうだいが一緒に来院することがよくある。興味深いのが対象児の兄弟が元不登校で現在社会適応概ね良好、そして対象児が学校に行きたくないと漏らすとその兄姉はたいてい「絶対学校には行け！」「行かないとガチ苦労する」

とほとんどの子がそう言うのだ

それに対する返信

私は不登校側の立場ですが、私も兄弟が不登校になったらそういう風に言うと思います。なぜならすごく後悔してるからです。毎日学校で授業受けて部活をする。当たり前のことですが、その当たり前が私はすごく羨ましかったからです。同じ思いを兄弟にさせたくないので言うと思います。

さらにその下引用ポスト

似たような事例として、社会との合流の中で親に「なぜ無理矢理でも登校させてくれなかったのだ」「ゲームをとりあげてくれなかったのだ」と詰め寄る子もいるのだけど、同世代との差を社会復帰すればするほど感じてしまうのだよね。だけど、それは必要なお休みだったのだよ。

他の不登校の子や、きょうだいを登校させようとする。ポイントは”現在社会適応概ね良好”な点です。社会適応が進めば進むほど不登校への否定が強くなる。不登校あるある

1人目元不登校の子が、兄弟の2人目に「絶対行った方がいい」っていうんだって！？

しかも、これ、あるあるなんですね！

うちは時期的に次女が絶賛不登校中に息子が不登校になったので

つまり↑の「社会適応概ね良好」に当てはまらなかったからか

息子が行けなくなってわりと最初のころ

母である私がむしろ長期休むのはあとから大変になっちゃうんじゃないか？と、心配して

私「学校どう？行ったほうがいいんじゃない？明日は行けそう？」とか言ってたら

次女「そんなのわかんないよ、行きたくてもいけないんだよ」

息子「そうそう、そうなんだよ」

次女「ね〜」

息子「ね〜」

私「そ…そうなんだ？」

（よくわからないけど2人ともそう言ってるからそうなのか…？）

みたいな？

息子の不登校のときは最初から

母　VS　次女＆息子「不登校人数有利」な状況で、どちらかというと次女が息子のお休みを後押し、次女のあとおしもあってか息子も割としっかり主張

「不登校とはこういうもの、無理なものは無理なの！」

と、母が教育？されてた気がします

ちなみに次女は起立性調節障害スタートの不登校だったので、顔色は真っ青だし無理に起こしたら倒れるし💦で、見るからに学校に「行けない」感じだったので、行かせなきゃと思わなかった。（不登校と気づかずなんか変な病気にかかったと思っていた→息子が不登校になって、次女も不登校だと気付いた）

息子が最初の不登校児だったら、もっと拗れてたかもしれないと振り返ると思う

息子と次女が逆だったらXのポストみたいな感じになってたかもしれないと思う

この一連のポストを見て思うのは

元不登校の兄姉児の発言とうちの次女の発言は

逆のように見えてどちらも

自分の経験を踏まえて下の子のためを思っての善意のもの、優しさだと思う

でもこの一連のポストをみたときに

以前残念な噂のある不登校支援者の人の「元不登校の子はみんな後悔していて、なんでもっと厳しく学校行けって言ってくれなかったんだ！と後から泣きながら言うんですね、だからうちはしっかり最初からデジタル制限もしますし、厳しく勉強させるんです」（だからうちの厳しく管理するメソッドが正しいんです！）

みたいな動画をYouTubeで見たのを思い出し

うわぁ～、あれ、半分ホントを混ぜたミスリードじゃん

と、嫌な気持ちになりました

不登校を経験した子は

復帰過程で多かれ少なかれ「後悔」する

ここまではたぶん本当の経験で本当の気持ちなんだと思います

最初のポストの元不登校の兄姉は

自分が学校行かなくて後悔したから

行ったほうがいい

と、言ってるわけだけど

でもこれ注意しなきゃいけないのは

言ってる本人が「行ったほうの経験」がないこと

本人はきっと心からよかれと思って言ってると思うけど、もし、実際に本人が無理して行ってたら（行かされてたら）もっと悲惨なことになって「絶対休んだほうがいい」って言うかもよ？っていう可能性が背後にある

たぶん不登校で学校行けない期間というのは

行かなくても気持ち的には地獄

無理して行ったとしても結局無理で地獄

なんだろうなと今は理解しています

切ないなあ...

ここは大人がちゃんとその子の経験を上手に解釈してあげなきゃいけないのでは？

社会復帰して再登校などを、始めると

行っとけばよかったと「後悔」する

でも、だいぶ元気になった今（社会適応概ね良好）はそう思うかもしれないけど、不登校は

行きたくても行ける状態じゃない期間がある

お休みしなきゃいけない期間がある

その期間はどんなに厳しくされてもがんばっても行けない（子が多い）

2人目の子も1人目の子と同じようにこういう期間がある可能性はおおいにある

そして、行きたくても行けなかったのは

決して

1人目の子の努力が足りなかったわけではない

2人目も然り

ということだと思う

なのに、こういう発言が出ちゃうってことは、本人は自分を責めちゃってるってことだよね？と、思って

切ないなぁ...

そして

悪徳復学支援業者は

この「後悔」の経験と気持ちを利用して

悪意を混ぜて親の不安につけ込んで搾取する

ってことだよね？

元不登校の子は「後悔した」って言ってますよ（ここまではほんと）

だから後悔しないように今から厳しく行きましょう、お手伝いしますよ（ここが間違い）

正しい子供への接し方（すごい間違ってるやつ）を学びましょう

１時間◎万円のカウンセリングいかがですか？みたいな？

最悪…

ほんと最悪...

それで

たまたま性格的にとかタイミング的にこの手法にハマって良い方向に復活しちゃった人とかが

「これが正義！」って

善意の第三者みたいになっちゃうのもまた２次被害みたいなもんになるんだろうなぁ

と、思いました

イヤだな〜

これ、ホントよくない😢

あと、個人的にすごく気になったのが

元ポストの返信の

毎日学校で授業受けて部活をする。当たり前のことですが、

ってとこ

それ、全然当たり前じゃないから！！！

これを当たり前と思いながら不登校期間を過ごすのはすごく辛いだろうなあと...

このあたりまえを背負ったままなのかな

それは辛すぎる…泣きそうになりました

あれ？なんで毎日学校行くんだっけ？

個人的にはこういう疑問を持ってもいいと思う

不登校万歳ってわけじゃなくて、

そりゃ、普通に行けるなら行ったらいいと思うし

楽しいかもしれないけど

今無理そうなら、学校って

そこまでがんばって無理していくもんでもないよね？

お休みはお休みでとりあえず楽しんじゃったほうがいいんじゃない？

それくらいの緩さでみんな過ごして行けたらいいのになあと思います

その間、しっかり上手にお休みして、自分のペースで回復して

そのあとの「行かないとガチ苦労する」

の、ガチ苦労と戦えるくらいエネルギーを貯めとかなきゃいけないんだと思います

それ、親（とか周り）の理解がないと

全部本人がやらなきゃいけない、不登校、ほんと大変😢

親は環境整えて雑談するくらいしかできないけど

最低限理解する努力はまだまだしていたい

そういえば書いてて思い出したけど

「なんでもっと勉強しろって言ってくれなかったの！？」

は、私も息子にいわれたことあった！！

落ち込んでしまったことを振り返る | 日々の記録

ameblo.jp

息子に軽く言われただけなのに

私、しっかり凹んでたわ💦💦

そっか、もしかしたらあのときのあれとこれが繋がるのか...？

ってことは

息子、あの時点でちゃんと回復始まってたってことかな？

思ったより元気になってるのかな？？

いろいろぐるぐる考えさせられたポストでした

そしてそういえばその後も思い出したように

責める感じではなくて、疑問の形で息子から

息子「なんでままは親なのにいろいろやれって言わないの？」

と聞かれることが何度かあり

私はこの数年で

やっぱりいろいろ学んで親として息子との関わりにおいて反省するところが多々あり

基本的には息子の人生は息子のものだし

べき思考みたいなものを取り去って息子と接すると

どう考えても私より息子の方が人として賢いと思うし

今やる気がどれくらいあるは本人にしかわからないし

まあ、なんか大丈夫そうな気がするから

私「だからままがあれこれ言うより息子に任せた方が上手くいく気がするんだよね」

と、思っているという話はして、でも、そしたら

息子「ままはね、子供を信頼しすぎなの、もう少し危機感持った方がいいと思うよ？」

それはそれでなんかダメだしされたりとかして

ほんとに思ってても

そこまで言っちゃうのもまずかったのか？

程よい加減がわからない

ちょうどいい関わり具合が難しい...悩

伝え方も難しい...

やっぱり頭はぐるぐるしています

いろいろまだまだ難しい😢

また何年か経って振り返ったらもう少しいろいろわかるんだろうか？

あと、

現時点で社会合流している次女に

↑こんなポストをみつけたんだけど、弟に行けって思うかと聞いてみたら

次女「いや、無理なもんは無理でしょ、ちゃんと休んだほうがいいよ」

一刀両断（笑）

社会適応概ね良好→良好

の域に達すると、この感じを通り越すのかねぇ？と、聞いてみたら

次女「うーん、環境もあると思う」

次女「自分は、年齢もあったと思うけど、去年、あまりにも『しっかり休んだほうがいい』『全然大丈夫だから』っていう大人が周りに多すぎた気がする（笑）」

たしかにそれはそう(笑)

次女「それで実際今は休んでよかったと思うことのほうが休まなければよかったと思うことより多いと思ってるし」

次女「このポストの子は『学校行け』ってずっと言われてたか、『ほんとは行かなきゃいけない』って思ってたかしてたんじゃないかなぁ？それか、休みがたのしくなかったとか？あと、まだ休みが足りないとか？」

ほうほう

次女は休みは必要だっという認識。とはいえ、「後悔」自体はある感じな話は最近ちらほら。でも、そっかそっかと聞いてゆくと、母に話をしてくれている範囲においては

次女「まあ、考えてみたらやっぱりあんときは結局無理だったわ」「今元気だからそう思ってるだけかも」「じゃあ仕方ないか」みたいな結論になるので、後悔はしているが消化できている（しつつある）？かなり自己理解をしっかりしているなぁという印象。でも、今も、もしかしたら心の中ではしんどい思いはしているのかな？恐らく、後遺症はありそう？

なんとなく理解したような気がするけど、この辺に関してはほんと親がしてあげられることってない気がする…難しいなぁ…不登校ってほんと知れば知るほど本人が大変だな😭と思います

次女もほんと頑張ってるね😭

上記ポストの

社会適応が進めば進むほど不登校への否定が強くなる。

という記述と

次女の話が相容れない様に見えるのが

ちょっと疑問（次女はあまり否定してないように見える）

そういう人もいる（多い？）くらいの解釈でいいんだろうか？？まだまだわからないとこいろいろあります。

経験と解釈、善意と悪意