11月26日(土)に名古屋能楽堂に於きまして園美の会舞踊公演 第26回『五條園美リサイタル』・第7回『桜美の会』を開催させていただきます。



第26回『五條園美リサイタル』――

 4年前の平成30年10月に、第25回記念のリサイタルを開かせて頂きました。あの折は昼夕の2回公演で私の作品を10曲、娘の麗や可愛い門下達とご披露しました。
その後は珠園会本会・桜美の会・芸能集団創の会公演等の主催事業や五條流の珠實会等で、出演の方々のお世話や日本舞踊の普及に気持ちを注いできました。とても楽しく有意義な日々でしたが、昨年秋、「あ、私、もっと踊りたい」と思うようになりました。
幸いなことに多くの方のご支援もあり、また新しい公演をひらくことができそうです。

演目は
●一中「辰巳の四季」
古曲の一中節の中でも、初代都一中の作曲と伝えられている一中節の代表曲の一つです。
京都宇治の辺りの風物を唄っています。素敵な、なかなか難しい曲で、ポイントポイントの人々の日々模様を楽しんで頂けるよう、振りをつけました。

●創作「いちょうの実」
宮沢賢治作。芸能集団創の会のお仲間(いのこ福代さんの朗読と野村祐子さんの筝、野村幹人さんの尺八)に手伝って頂きます。朝、明るくなったらパーッと飛び散ってもう二度と会えないわが子、いちょうの実達の可愛らしさ、いちょうである母親の別れの悲しみと愛情、そして覚悟を描きます。

●荻江「八島」
荻江寿友先生のお唄に惚れて、御園座のお稽古場に伺ったのが昨日のようです。レコードがなく、その時頂いたカセットは私の宝物です。此度、鼓だけ生演奏で、望月左登貴美さんにお頼みしました。何度も舞台にかけましたが、いつも曲に酔いしれていた気がします。此度は、足を地につけ、考え直してみたいと思います。

第7回『桜美の会』――

 『桜美の会』は二〇一九名古屋市民芸術祭賞受賞のご披露です。この芸術祭賞は、東京の文化庁の芸術祭に出品するのは労力的にも費用的にもハードルの高い名古屋人にとって、大切な重い賞です。
一緒に頂いた五條園八王は今回お休みです。私が上記以外にもいろいろ催し物をするので、皆忙しく、コロナもあって遅くなってしまいました。
美佳園も園千代も、古典舞踊を勉強し掘り下げていく重要さ楽しさをとても感じているようです。嬉しい事です。

●長唄「島の千歳」
五條流の「島の千歳」は、素踊りにも適したリズミカルな軽やかなお振りが途中からついています。高い格調と五條らしい「間・マ」の良さ。お楽しみ頂けるよう奮闘中です。

●常磐津「松島」
常磐津綱男社中に手伝って頂き、生演奏です。
更なるステップアップを目指し、動きの研究と思いをどこまで馳せることが出来るか、探求中です。


あわせて5作品のささやかな会ですが、張り切って支度をしています。お運び頂けましたら有難く存じ上げます。

チケット取扱い:園美の会事務所・出演者宅・名古屋市文化振興事業団(TEL 052-249-9387)
お問い合わせ:園美の会事務所 TEL・FAX 052-881-6684 TEL 090-4792-6898