高橋李依の季節は「夏」から「秋」へ

 

令和2年6月23日に発売された高橋李依さんの1stEP『透明な付箋』のリード曲

「カメレオンシンドローム」の歌詞について考察していきます。

 

 

●カメレオンシンドローム

Word:渡邊亜希子 Music:佐藤厚仁 

 

この歌では、
高橋李依さんのアーティストデビューへの想いを
作詞家の渡邊亜希子さんが歌詞として紡いでおり、

 

移ろいゆく状況や想いが
「場所」、「時間」、「季節」
で表現されています。

 

また、高橋李依ファンなら
ニヤリとしてしまう歌詞を
渡邊さんが仕掛けているので、
その点に注目していきます。

 

ここは高橋李依さんの「考え過ぎてしまう」性格と
声優・役者としてどの方向に進むべきかという葛藤が
宇宙空間に漂って前後を見失っているかのように

描かれています。

 

地下鉄の場所は『地下』、つまりデビューもしくは

ブレイク前を差し、入り組んでいるとはデビューや

役を獲得するまでの道のりを指しているのでしょう。

地下鉄(電車)移動というのも新人らしさを表しています。

 

階段を抜けるとそこはお陽さまの当たる『地上』
お陽さまはスポットライトや周囲の期待、

ファンの声援を差しています。

また、季節はギラギラとした『夏』を感じさせます。


しかし、ステージに立つ自分に求められているのは

『君自身』ではなくキャラクターを背負った『声優』

である自分なんだと感じているように読み取れます。

 

お陽さまに圧に負けないためには演じる。
声優としてステージに立つという思考と覚悟。

 

ちなみに「向日葵色が似合う あの子になればいい」

という歌詞がありますが、高橋李依さんがメンバーである

イヤホンズでのカラーがイエローであるため、

コマクちゃんはこの歌詞にざわつきました。

 

しかし、某ラジオで高橋李依さん本人が
「イヤホンズとして活動することが嫌なわけがない(笑)安心して」
とコメントしており、向日葵色というのは声質や演じる

キャラクターから渡邊さんが着想した歌詞ではないか?

と考察していました。

 

 

私は、渡邊さんが

『声優』を前面に押し出しているイヤホンズと
『個人』のアーティスト活動を対比し、

高橋李依さんがステージに立つときに

ファンが思い浮かべるカラーを意識し、

向日葵色(イエロー)を選んだのではないでしょうか?

また、向日葵というワードによりここでも『夏』を感じさせます。

 

高橋李依さんは以前にアーティスト活動をしないと

公言しており、ファンもアーティスト活動はしないだろう

と大半が思っていました。

 

しかし、早見沙織さんなどの声優業と

アーティスト活動と両立させる先輩方などを見て、

考えが変わっていった。

 

元々、素地としてアーティスト活動をしたいという

想いはあったが、自らに枷をはめていたのでは?と

インタビュー記事などを見ると感じられます。

 

その上で、当初の理想からの変化と葛藤を感じ取れます。

 

街角のショーウィンドウというと、

普通は自分が映るの役割ですが、
 

『映らない』ということは、ガラスの先の

ショーウインドウにはアニメやゲームで
『自分が演じているキャラクターが飾られている』

のではないでしょうか?

 

 

多分、アニメイトかとらのあなのショーウィンドウです(笑)

 

擬態したい。役を演じる喜びがあれば。
期待しない。自己表現をすることはしないでいい。


私の声優像はそういうもの…そんな強がりを感じます。

 

まだ半分も行っていないのに

長くなったので、続きは次回