私の営業経験談  ② その後 | 函館のご隠居

函館のご隠居

定年退職し、年金生活です。
定年までのスケジュールの参考になれば‼️
今までの失敗談などを書きますね。

 

その後も大変な日々でしたが、色々勉強にもなりました。

 

損害保険の代理店の資格も取りました。

 

 

 

 

あの頃は車の支払いは現金もしくは手形でしてね。

 

会社関係は普通の約束手形でしたが、個人の場合は車の専用の支払い手形(まるせん手形)を銀行から発行してもらいました。

 

セールスマンがこの手形を作成するのです。大抵は24回払いなので、24枚の手形作成です。

 

大抵は期日通りに支払うのですけどね。たまに不渡もあります。

 

 

 

 

 

 

不渡の場合、担当したセールスマンが回収する事になります。

 

この不渡手形の回収が大変。お客さんが「支払い出来ない」と言うとそれなりの法的手続きを取るのですけどね。

 

言い訳をして先延ばしする客が居ましてね。例えば「◯◯にはらう」と言って、その時に行くと「後何日待ってくれ」。

 

その繰り返しで、最後は何処かに行方不明。でも、深夜には自宅に帰っているみたい。

 

で、最後は納車した車を回収する事になります。

 

 

 

 

こうなると客?とセールスマンの知恵比べです。

 

客も車を持って行かれたら生活に支障が出ますので、車をこのまま使いたい。

 

セールスマンは早く、せめて車だけでも回収したい。

 

セールスマンはそれからが大変。夜討ち朝駆けの訪問して回収しようとします。

 

客を見つけたら即車を回収するんですけど、回収した車を移動するのにもう1人誰かが必要ですよね。

 

そんな時呼び出されるのが新入社員なんです。深夜の私立探偵の張り込みと同じですよ。

 

いつ帰って来るかわからない客の張り込み。そして翌日は正規の勤務をしてました。

 

今はクレジット会社の決算ですので、こんな苦労は昔話になりました。

 

セールスマンは「物を売って、納品し代金を回収した一つの仕事がおわる」ってよく言われました。

 

 

 

 

 

でもね。いくら頑張っても売れない時があります。上司からは毎日注文書はと同じことの繰り返し。

 

入社して3〜5年もすると売れないと針のむしろです。

 

で、いけない事なんですけど、この頃2回くらい架空売上をした事があります。

 

その架空売上の2ヶ月後に本社から地方の営業所に転勤になりましてね。

 

転勤の時、上司に正直に言って赤伝処理しました。

 

でも、こう言うことって後々の自分の汚点として残ります。

 

この会社を退社して10年位した頃、「赤伝処理したお客さんが車を買いに来たけど売っても大丈夫かい」と元の同僚から連絡がありました。

 

勿論、私のしでかした事でお客さんに関係ない旨を話しましたよ。

 

やってはいけない事やると後々までツケが回って来ます。

 

皆さんも私の悪い経験みたいにやってはいけない事はやらないようにね。