毎度のことだけど、今更ながら、先日のKIRINJI TOUR 2013千秋楽のことです。

$Going zero
キリンジファンを公言している人、多いんですよね

新旧取り混ぜて、なんと34曲4時間近くのライブ、終わったのが10時半近くでしたよ!
私はキリンジライブは久しぶりだったけれど、MCでの二人のやり取りも変わらない調子で、ヤス脱退の感傷的な雰囲気もなくライブはすすみました。
私もいろいろ思いを馳せながら聴きました。
アンコール1回目での♪drifter、ヤスがすごく丁寧に歌っている気がしました。

アンコール2回目の最後の最後、一体何で締めくくるのかと思ったら♪悪玉!(作詞作曲:堀込高樹)
え、これが最後の曲!?と驚いたけれど、なんともキリンジっぽいとも思いました。

反則負けというイカサマ試合をしてきた、勝つことを許されない二流で無名の悪玉レスラー。息子の笑顔を見たいが為に、今まさに始まるラストスタンドで、イカサマ試合を出し抜いてやろうとする・・・。
「捨て身の奴に負けはしない 守るべきものが俺にはあるんだ このラストスタンドに」
ラストスタンドに賭けるキリンジ二人の姿が重なりました。

初期の頃の隠れた名曲、兄弟二人でとるヴォーカル、ラストスタンドに賭ける内容の歌詞、「皆さんご一緒に」とヤスが客席にマイクを向けて最後のセリフ「マイクよこせ、早く~」に観客も参加できる、最後の最後までしめっぽさがない・・・いやー二人のセンスの良さが光ってました(^^
るーさんがキリンジ聴き始めた頃にさんざ聴いていた曲なので、るーさんはもちろんこのラストに大興奮だったけれど、私もちょっと感慨深いものがありました。

メンバーが去った後も拍手は鳴りやまず。
皆席を去らず、どれほど続いたか分からない位かなり長い時間拍手が続き、思わずその光景に感極まってしまいました。私が極まってどうする(´ー`;
って思ったところで、高樹さんとヤスが「もう飲んじゃいました~」なんて言いながら出て来てくれました。
「本当にありがとう」と挨拶をして去っていった二人。
私が感動してしまったんだから、ファンは本当に嬉しかっただろうと思う。

「キリンジはファンに恵まれた」とヤスが言っていたけれど、初めてキリンジを見に行った11年位前かな、「ファンが温かいね」と帰り道にるーさんと話したんですよね。
るーさんのコピバン仲間も、知り合った頃は大学生だったな。皆それぞれの想いを抱き、このライブを見に来ていたよう。
あれから10年の間にファンにもそれぞれいろいろあって、中にはお子さんを持った人もいるわけで、託児所が設けられていました。ライブ後、きゃっきゃっと遊んでいるチビ達が見えた(´ー`

高樹兄さんがキリンジを続けていくので、その名は残るけれど、実質それぞれソロになるってことなんだと思うけど(高樹さんも「実質の解散だ」って言ったとか??)、なんというかあまりに潔いというか、あっぱれなライブでしたね。
「ミュージシャンとしてのこだわりがあって、それぞれの道を行くことを決めたわけだから、あまり悲観しないで」ってなことをヤスが言ってて、あぁそうだよね~なんて妙に納得してしまいました。

今後の二人の活動も楽しみにしたいです(^^