彼の愛情をなにで計ればいいだろう。
時々そう思ってしまう。
空気みたいにそこにある愛情を
どうにか計りたくなる。
そしてそれが軽すぎるような気持ちになる。
満たされている時には
計ったりしない。
いつも決まった時間に連絡をくれること
君がいるから頑張れると言ってくれること
デートの計画をして楽しみにしてくれること
デートの日に私を朝から迎えにきてくれること
重たくもなんともない荷物を持ってくれること
助手席の私を愛おしそうに見つめてくれること
恥ずかしがりなのに手を握って歩いてくれること
私が家に着くまで連絡して見届けてくれること
全部ほんとはすごいこと。
そこにはもう愛しかない。
いつもありがとうって言うと
こちらこそ、が返ってくる。
いつもごめんねって言うと
俺がやりたいからやってる、と返ってくる。
なのに1人でいるとき、不安なとき
そんなの全て忘れて、
私は理不尽に彼の愛を計ろうとする。
忙しくてしばらく返ってこなかったLINE
しょうがない、と会えない休日
仕事に穴をあけられず延期になったデート
欲しい時に言ってくれなかった言葉
そんなほんの少しの出来事が
あの毎日伝えてくれる好きより
あの愛しそうに見つめてくれた時間より
とっても信ぴょう性のある
冷めた態度に見えてしまう。
私はなにがほしいんだろうと考える。
これ以上なにを望むのかと自分に問う。
彼と一緒に過ごしたい。
彼の横で何気ない人生を作りたい。
もう結局これしかない。
だけどそこでいつも立ち止まる。
2人とも今は目の前に
頑張らなきゃいけないことがある。
2人が暮らすということは
どちらかの人生を諦めなきゃならないこと。
あるいはお互いが全部捨てなきゃならない。
そんな難しい2人だから。
全力で愛に生きれたら、どんなにいいだろう。
だけど私たちは
そんな風に生きれない。似た者同士だから。
私は今日も彼の愛を計る。
彼が私の手を引いて、
俺についてこいって言ってくれたなら
そう思う日がたくさんある。
そうなったら彼の愛をもう疑わないだろうな。
だけど、その時
私は彼の手を取り行くのだろうか。
多分ね、行かないの。
そのくせ私は理不尽に彼の愛を計る。
彼は私の愛を計らない代わりに
私にどうして欲しいとも思っていないだろう。
彼は流れに身を任せることができる強い人。
いつかそうなるまで、ができる人。
制限の中で今できる最大で私を愛してくれる。
制限の中で私のペースを尊重できる。
私と彼、なにが違うんだろうね。