ちいかわの映画を見てきた。
ちいかわは家族が見ているので、どんな作品なのかは知っていた。映画のもととなったセイレーン編は全く見聞きしていなかったけど、セブンイレブンとのコラボで赤魚の煮つけが出て、人の心が無いなどと話題になっていたから、やっぱり人魚ネタだとそう来るよねと納得した覚えがある。
公開されてすぐに妻と見に行った。思った以上に面白い映画だった。オープニングの鳥が飛んでいくところから期待感がすごくあるし、それぞれのキャラクターが生き生きと動いているのも良い。かわいらしいシンプルなキャラクターではあるんだけど、ちゃんと細かい演技をしていて、見ごたえがある。ストーリーも良くできてるし、重たいテーマもある。今のところ2回見た。2回目も発見があって、退屈しない。
以下ネタバレなど。
特に印象に残ったのが、人魚の肉を食べさせるシーン。永遠の命を得たことに気が付いたフタバが、永遠の命が持つ孤独さに気が付いて、一緒に永遠を生きるようヒトハにも食べることを強要するところ。ヒトハは一瞬躊躇したあと意を決して人魚の肉を食べる。ここはキャラクターの演技も良いし、永遠の命がもたらす苦悩も提示されていて素晴らしいと思う。
ちなみに日本の伝説では、人魚の肉を食べた八百比丘尼はその名の通り800年ほど生きたらしいので、この二人の寿命も800年ほどなのかもしれない。
それから、真実に気が付いたちいかわが、結局誰にも話さなかったところも、いろんな感情が渦巻いているようで良い。
ヒトハとフタバの家の本棚の「伝説の生物図鑑」の横に「おいしいごはん」が置いてあるのが本当に酷くて最高だったし、くりまんじゅうとシーサーが始終楽しそうなのも良い。
音楽がいろんなシーンで効果的に使われているのも良い。劇中の「今日の日はさようなら」の歌詞が物語と密接に関連しているし、曲の持つ寂しさみたいなものと合わせて強い印象を残していた。
良いところを上げるときりがないのでこの辺にするけれど、とにかく面白かったのでまた機会があれば見たいと思う。
面白いと思った原作付きの作品は、あとから原作を読むのが自分の習慣になっている。とりあえず映画の原作にあたる8巻だけ買って読んだ。一冊だけにしようと思ったが、ほかの内容が気になりすぎて、結局全巻揃えてしまった。今後も続きが気になるので、Web漫画で追いかけるのか、次の単行本を待って一気に読むのか悩んでいる。
(そー)