「玄海灘の潮風に......... いざゆけ、無敵の若鷹軍団~♫ いざゆけ、炎の若鷹軍団~♫ 我らの、我らの、ソフトバンクホークス~♪」が頭の中で鳴り響いている。いや~刷り込み効果は凄いね。すっかり覚えてしまった。これでやっと福岡市民として第一段階をクリアしたかな?あちこちで優勝セール!ちらっと覗いた限りでは掘り出し物はあまりないが、皆、買っているね~。人間の心理とは面白い!経済効果を実感しています!

「景気低迷」「XX年に一度の不況」といった言葉がマスコミで報じられると、消費が抑えられ更に景気が悪化するとよく言われるが、ホントに人間の心理・行動は興味深いね。

さて話は変わり、このブログでも以前に少しだけ取り上げた近藤誠医師の理論。「考えてみよう!」と思い、自分のお勉強のために投稿記事にしたが続かず。その後、何冊か近藤医師の著書を図書館で借りて読んだりもしてみた。最近の著書は大衆向けになりすぎているように感じたので、昔の著書を読んでみたり....。

「要するに、標準治療を鵜呑みにするな。癌細胞のメカニズムについては解明されていないことが多い。なので、標準治療も一種の仮定に基づいた治療。日本の標準治療と諸外国のそれに乖離がある場合もある。患者も勉強してよく考えろ!その上で、自分の価値観に照らし合わせ、治療を選択しろ!ってことね」という結論に至り、興味が失せてしまった。

それで、昨夜アジア大会を観ていたら、続いて金スマに近藤誠医師が出演すると知り観ることに。医学会の反論や勝俣医師の見解を紹介するなど、近藤医師の主張を鵜呑みにしないような構成にはなっていたが、「癌は放置がいい」という印象を与えかねないと少し懸念した。番組の中で近藤医師は「症状がありXXX場合は、癌細胞を取り除いて生活の質を保った方がいい」などと発言し癌放置の真の意味?を説明していたが、癌治療の経験がない方・全く知識がない方がどこまで理解できるのかな?と思った。

それで、私が理解している近藤医師の理論は
・検診では誤診もそれなりにある。
・日本の癌判定は諸外国より厳しい。
・癌細胞には「がんもどき」と「本物の癌」がある。その2種類を見分ける術はない。「がんもどき」は転移力がなく、放置しても大丈夫、悪さはしない。本物の癌は治す術がない。だから、基本的には癌は放置しておけばいい。
・消化器癌などの場合は、手術によるダメージが大きい場合が多い。
・固形癌には抗がん剤が効かない。効果よりダメージの方が大きい。
・症状が出たり、生活の質を悪化させるような場合は、それを改善するための手術や放射線治療などをした方がいい。
・今後の自分の余生をどのように生きたいかを考えるべき。治療で体力を失うより、元気なままで生活の質を落とさず楽しく余生を生きる方がいいと思う。
といった感じだ。言うまでもなく、私の理解・記憶なので、間違っている可能性があります!

癌判定の基準やがんもどきと本物の癌の理論など納得がいかない部分もあるが、年齢や状況によっては、近藤医師の考え方が参考になる場合もあると私は思っている。

でもね、最近はメッセージ性をあげるためか、「癌は放置がいい」「癌と闘うな」というキャッチコピー的なフレーズが一人歩きしているような気がする。また、最近の書物は大衆に分かりやすくするためなの、「え?それって??」「それはちょっと....」と思うことが増えたような.......。近藤医師からすれば、医学界の「癌の標準治療(手術・抗がん剤・放射線治療)」も「癌は放置がいい」と同じように乱暴なもの、となるのかもしれないが。

「癌は放置がいい」などというフレーズから、症状に気づいても病院に行かなかったり、放置してもそれなりに生きられるなどと都合よく解釈してしまって、医師の適切な治療提案に聞く耳を持てなくなってしまったら問題だと思う。

乳がんに限った話しをすると、手術をしないで放置すれば大量出血を起こすことが多いと思うし、乳がんの種類によっては抗がん剤がすごく効く場合があると理解している。もちろん、私の理解ベースなので、間違っているかも。

乳がん検診(マンモ)の有用性についても国際的にずっと議論がある。詳細は省略するが、「検診の有用性に議論があるから、検診・セルフチェックをしなくてもいい、早期発見は必要がない」とは私は思えない。「お風呂に入った時に胸を触りチェックする習慣を身につけること、そして異変を感じたら検査を受けること」は必要だと思う。

私の知る限りだが、シコリに気づいてから1年以上放置していた人はやっぱりそれなりに進行しているんだよね....。遠隔転移をしていた人はいなかったけど、腋窩リンパ節への転移数は多かった。近藤医師の理論からすれば、「放置して進行したんだから、それは本物のがん。早期発見しても結果は同じ」「腋窩リンパ節への転移は気にする必要がなく....(だったと記憶。自信なし)」となるんだけど、そこはやっぱり納得できない。またまた詳細は省略するが、微小転移する癌細胞の数が多くなると思うし、癌の悪性度が変化しないと言いきれないと思うんだよね...。医学知識がない素人の理解だけど、やっぱり釈然としない部分がある。

「患者へのがん告知」「乳房温存療法」「セカンドオピニオン」などの普及に一定の役割を果たしてきた近藤医師。「年齢や状況によっては癌の標準治療が必ずしも最適ではない場合がある。患者はしっかり考え、自分で責任を持って治療の選択を!」といったざっくりとした理解が一番いいのだと私は思う。患者がリスクを理解した上で、責任を持って抗がん剤治療をしないと選択した場合は、それは尊重されるべきだと思う。標準治療以外の治療が選択しづらい状況や医療への不信感が近藤先生人気の背景にあると思う。

テレビを観て、こういうことを思ったという感想レベルのお話でした。

オマケはまた日の入~。シャッターを押すのがちょっと遅れた。

日の入り1003

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