今朝、スマホで「妊婦・抗がん剤」のこの記事が目に留まった。記事の内容はさておき、「なるほど~~」と私は妙に納得した。先日、テレ朝で放送された「ママが生きた証」。私は、放映後に動画でチラッと観ただけだが、こちらも内容はさておき、病院名だけが正確に聖路加と出ていたことが印象に残った。「なぜ?何か狙いがある?」と勘繰ってしまった。そして今朝、「朝日」のこの記事!「特別ドラマ→プレス発表→学会発表という構図があったのね!」と思い、「病院側の狙いはなに?」なんてまたまた考えてしまった。
さて本題。
今日は昨日の続きをちょっと。
①アメリカでは8人に1人の女性が乳がんに罹る可能性がある(一生涯)。
②アメリカ人の罹患ピークは60歳前後。
③日本人の罹患ピークは50歳前後。
というフレーズをよく目にする。
ちょっと気になることがあり、チラッと調べてみた。私の限られた能力で、しかも限られた時間で、調べていることを前提に参照して下さいね。
①アメリカでは8人に1人
National Cancer Institute のHP のここの冒頭あたりに、「現在の罹患率をもとに計算すると、8人に1人の女性が乳がんに罹る可能性がある(一生涯で)」との記述がある。
②アメリカ人の罹患ピークは60歳前後
National Cancer Institute のHP のこのページ内の「Number of New Cases and Deaths」をクリックし開くと、「Percent of New Cases by Age Group: Breast Cancer」のグラフがあり、そこに「55歳から64歳が罹患ピーク。年齢の中央値は61歳」という記述がある。
③日本人の罹患ピークは50歳前後
独立行政法人 国立がん研究センター がん対策情報センター「がん情報サービスHP」のデーターベースで、「乳房」を選択し、「罹患」「乳房」「年齢階級別 率」を選択すると、「年齢階級別がん罹患率(乳房 2008年)」のグラフが表示される。データが少し古いが、「45~49歳が罹患ピーク。60~64歳も罹患率が高い。45~69歳が罹患の中心」ということが分かる。
データの時点や調査方法に多少の違いがあると思うが、「今までよく耳にしていた上記事項は正しいのね」ということは分かる。
それで....
実は、私は、乳がんに関する日米比較の記述を見る度に下記のようなことを疑問に思っていた。
★日本人はアメリカ人に比べて罹患年齢ピークが低いが、年齢別で罹患率を比較したらどうなのか。
★日本人の罹患率が一番高い45~49歳のグループの罹患率を日米で比較するとどうなのか。
★アメリカ人は日本人より乳癌罹患率が高い。なので、アメリカ人の罹患ピーク年齢が61歳としても、アメリカ人の45~49歳のグループの罹患率は日本人の45~49歳のグループの罹患率より高いのではないか。
で、チラッと調べてみた。
ここに表示できる「これ!」というグラフ・表はなかったが、意外と簡単にデータを見つけることができた!
【日本】
上記同様、がん情報サービスHPの罹患データ(全国推計値)。エクセルの表で「乳房2010」の「rate(女性10万人あたりの割合)データを参照。
【アメリカ】
上記同様、National Cancer Institute のHPのこのページ。Table 4.12:Cancer of the Breast (Invasive)「Incidence Age at Diagnosis 」の女性のデータとTable 4.13:Cancer of the Female Breast(In Situ) のデータ(女性のみ)を参照。
アメリカは浸潤癌と非浸潤癌とが別々に集計されているので、単純に比較できないが、日本人女性の罹患率とアメリカ人女性の浸潤癌罹患率を比較すると、
★30代は日本人の方が罹患率が少し高いが、アメリカ人の非浸潤癌罹患者も含めるとほぼ同じになるかも。
★40代は日本人の方が罹患率が高いが、40代のアメリカ人の非浸潤癌罹患者も含めるととほぼ同じか、日本人の方が少し高い感じになるような.....。
★50歳以降は明らかにアメリカ人の方が罹患率が高く、アメリカ人は年齢が上がれば上がるほど罹患率が高くなっている(80歳まで)。これは肥満率の差と推測。
繰り返しになるが、私のクイック分析が間違っている可能性はあります!添付したリンク先のデータは使えるので、興味がある方はご自身でデーターを見て下さいね!お勉強ということで、これでご勘弁を。
つまり、私の世代・私より若い世代の日本人は、アメリカ人並みの罹患率ということになる.......。「生まれ育ったのは高度成長期」「男女雇用均等法」「食の欧米化」「晩婚少子化」「ライフスタイルの欧米化」といったフレーズが浮かんできた......。
また、「アメリカ人には肥満・肥満気味の方が多い。それが高齢者の乳がん罹患率を上げている要因の1つ」といったことを聞いたことがある。以前にも紹介した中村清吾先生の著書(2010)「中村清吾の乳がんが見つかったときにまず読む本」の中では「特に閉経以降の肥満が問題に」という指摘があり、皮下脂肪にアロマターゼという酵素が作用することによってエストロゲンがつくられているのです。肥満が乳がんのリスクを高めるのは、皮下脂肪が多いために、たくさんのエストロゲンが生成されるからだと考えられています」と述べられている。
私の世代(アラフィフ)が60代になり、肥満の方が増えると、アメリカ人並みの罹患率になるんだろうな.......と思った。
またまた面白味のない投稿でした。
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さて本題。
今日は昨日の続きをちょっと。
①アメリカでは8人に1人の女性が乳がんに罹る可能性がある(一生涯)。
②アメリカ人の罹患ピークは60歳前後。
③日本人の罹患ピークは50歳前後。
というフレーズをよく目にする。
ちょっと気になることがあり、チラッと調べてみた。私の限られた能力で、しかも限られた時間で、調べていることを前提に参照して下さいね。
①アメリカでは8人に1人
National Cancer Institute のHP のここの冒頭あたりに、「現在の罹患率をもとに計算すると、8人に1人の女性が乳がんに罹る可能性がある(一生涯で)」との記述がある。
②アメリカ人の罹患ピークは60歳前後
National Cancer Institute のHP のこのページ内の「Number of New Cases and Deaths」をクリックし開くと、「Percent of New Cases by Age Group: Breast Cancer」のグラフがあり、そこに「55歳から64歳が罹患ピーク。年齢の中央値は61歳」という記述がある。
③日本人の罹患ピークは50歳前後
独立行政法人 国立がん研究センター がん対策情報センター「がん情報サービスHP」のデーターベースで、「乳房」を選択し、「罹患」「乳房」「年齢階級別 率」を選択すると、「年齢階級別がん罹患率(乳房 2008年)」のグラフが表示される。データが少し古いが、「45~49歳が罹患ピーク。60~64歳も罹患率が高い。45~69歳が罹患の中心」ということが分かる。
データの時点や調査方法に多少の違いがあると思うが、「今までよく耳にしていた上記事項は正しいのね」ということは分かる。
それで....
実は、私は、乳がんに関する日米比較の記述を見る度に下記のようなことを疑問に思っていた。
★日本人はアメリカ人に比べて罹患年齢ピークが低いが、年齢別で罹患率を比較したらどうなのか。
★日本人の罹患率が一番高い45~49歳のグループの罹患率を日米で比較するとどうなのか。
★アメリカ人は日本人より乳癌罹患率が高い。なので、アメリカ人の罹患ピーク年齢が61歳としても、アメリカ人の45~49歳のグループの罹患率は日本人の45~49歳のグループの罹患率より高いのではないか。
で、チラッと調べてみた。
ここに表示できる「これ!」というグラフ・表はなかったが、意外と簡単にデータを見つけることができた!
【日本】
上記同様、がん情報サービスHPの罹患データ(全国推計値)。エクセルの表で「乳房2010」の「rate(女性10万人あたりの割合)データを参照。
【アメリカ】
上記同様、National Cancer Institute のHPのこのページ。Table 4.12:Cancer of the Breast (Invasive)「Incidence Age at Diagnosis 」の女性のデータとTable 4.13:Cancer of the Female Breast(In Situ) のデータ(女性のみ)を参照。
アメリカは浸潤癌と非浸潤癌とが別々に集計されているので、単純に比較できないが、日本人女性の罹患率とアメリカ人女性の浸潤癌罹患率を比較すると、
★30代は日本人の方が罹患率が少し高いが、アメリカ人の非浸潤癌罹患者も含めるとほぼ同じになるかも。
★40代は日本人の方が罹患率が高いが、40代のアメリカ人の非浸潤癌罹患者も含めるととほぼ同じか、日本人の方が少し高い感じになるような.....。
★50歳以降は明らかにアメリカ人の方が罹患率が高く、アメリカ人は年齢が上がれば上がるほど罹患率が高くなっている(80歳まで)。これは肥満率の差と推測。
繰り返しになるが、私のクイック分析が間違っている可能性はあります!添付したリンク先のデータは使えるので、興味がある方はご自身でデーターを見て下さいね!お勉強ということで、これでご勘弁を。
つまり、私の世代・私より若い世代の日本人は、アメリカ人並みの罹患率ということになる.......。「生まれ育ったのは高度成長期」「男女雇用均等法」「食の欧米化」「晩婚少子化」「ライフスタイルの欧米化」といったフレーズが浮かんできた......。
また、「アメリカ人には肥満・肥満気味の方が多い。それが高齢者の乳がん罹患率を上げている要因の1つ」といったことを聞いたことがある。以前にも紹介した中村清吾先生の著書(2010)「中村清吾の乳がんが見つかったときにまず読む本」の中では「特に閉経以降の肥満が問題に」という指摘があり、皮下脂肪にアロマターゼという酵素が作用することによってエストロゲンがつくられているのです。肥満が乳がんのリスクを高めるのは、皮下脂肪が多いために、たくさんのエストロゲンが生成されるからだと考えられています」と述べられている。
私の世代(アラフィフ)が60代になり、肥満の方が増えると、アメリカ人並みの罹患率になるんだろうな.......と思った。
またまた面白味のない投稿でした。
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