半年ぶりに乳腺外科主治医の診察。形成外科では、主治医をはじめ他の医師や外来看護師に顔と名前を覚えられている私だが、乳腺外科では存在感がない。かなり恵まれた状況だ。

診察室の扉を開けると、乳腺外科主治医のニコニコとした顔。この笑顔を見た瞬間、「問題なかったんだな......」と分かった。私の主治医は結構表情に出ると感じている。

「お久しぶりですね。術後1年半になりましたね....」と主治医。乳がん患者が多い私の病院の中でも患者数が多い主治医。主治医が私のことを全く覚えていないことを前提にいつも診察にのぞんでいる。質問をする時は、今までの経緯をゼロから簡単に説明したり、「私はセンチネルリンパ節5個と周辺2個を摘出しています」といったことも言ったりしている。

主治医から「問題なしです。肺への転移はなし、腫瘍マーカーの値も問題なし、エコー検査も問題なしです」と告げられた。これは主治医のお決まりのフレーズ。多分、検査結果に問題がない場合、多くの患者に同じように言っていると思う。聞き慣れた感はあるものの、やはり今回も前回の術後1年検診同様、「私は非浸潤性乳管癌。この時期に、肺への転移や遠隔転移の疑いを示す腫瘍マーカーの急上昇があったら、術後の病理結果が疑問になってくるよね?検査は100%ではないし、理論では説明できないことが起こるのは分かっているけど.....」と突っ込みたくなってしまう。

次に主治医の触診。首から鎖骨、健側患側の乳房の触診だ。私はこの主治医の触診をかなり信頼しているので、主治医の診察のメインは触診といった部分もある。

それで、主治医に報告・確認・相談したことは下記の通り(私の備忘録)。

★患側上腕後面の張り感(常時)、及び肘から指にかけての痺れ(時々)
・患側上腕、肩甲骨、頸椎を触診。触診をしながら、乳がん手術の侵襲範囲(乳がん手術で影響が及ぶ範囲)を触って教えてもらった。「やっぱり背中(広背筋?)部分への侵襲もそこそこあるな.......だから再建で......」と思った。肩甲骨と頸椎の正しい位置、それを保つ正しい姿勢も体感で教えてもらった(マッサージ師からも言われていることだが)。「痺れに関しては頸椎が原因。痺れが続くなら整形外科で首を伸ばす?引っ張ってもらうように」とアドバイスを受けた。
・上腕後面の張り感については明らかな原因は分からず。触診ではやはり問題はなし。

★シリコン乳房、及びシリコン乳房内側上部のシコリみたいなもの
・「これはよく出来ている」と感心しながら主治医がマジマジとシリコン乳房を見ていた。「乳がん手術で残された皮膚・皮下組織がかなり薄かったから、形成主治医は苦労したんだよ....。頑張ってくれたよ.....。形成がここまで上手く再建してくれると、乳がん手術で安心してしっかりと取れる?」なんて心の中で呟いていた。
・シリコン乳房内側上部のシコリみたいなものは触診。「これは骨で、これはシコリではなく脂肪組織?(はっきりとは覚えていない)みたいなもので..........問題ない」と説明を受けた。

★今後の定期検診
・「術後2年検診は節目でもあるので、この病院で受けてほしい」という要請があった。そこで問題がなければ、それ以降は年に一度、今の病院、それ以外は福岡の病院(主治医が紹介してくれる)で検診を受けることになった。今の病院には全国から患者が来ているので、検診のために飛行機で通院する人は珍しくないんだよね....。

再建は、シリコン・インプラントでも病院により再建方法に違いがあると感じているので、形成外科には定期検診として年に一度は通院する必要があると感じている。一方、乳がんの定期検診は、データーが患者に所属し患者で管理できるのであれば、または、私の許可のもと、私のデーターの病院間共有が可能であるならば、今の私の状態だったら、検診はどこでもいいのでは?と思うことがある。それに、今後、通院治療が必要になった場合は、転院をしなければならない可能性が高いとも思っている。ただ、我が家は転勤族。いつまで福岡にいるかは分からない。なので、拠点は今の病院に置いておいた方がいいとも感じている。まぁ、形成の定期検診があるので、しばらくは上記方針で乳がんの術後定期検診を受けることにしている。

「読んでよかった」と思われたら
↓クリックをお願いします!


人気ブログランキングへ