【インタビュー】監督10年目~栗山英樹監督 その1 | ゆったりベースボール日記( ´∀`)

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※栗山監督のインタビュー番組を文字起こししました。

「監督10年を迎えて今の気持ちは
野球は難しいと痛感している。
野球を知れば知るほど難しい。」


監督1年目を終えたときに撮影したVTRを振り返る企画となっている。

●9年間の成績を振り返って・・
逆でよかった!逆だったら3年くらいで終わってるww
ここ4年間が大きな宝物になっている

「結果が出たら、考えないことある」
→それで正しいと思ってしまう。(間違ってないことの証明になっている)
結果が出ないことが続くと、この作戦は相手ベンチからどう映っているのか、根本的にどうなのかなど考えるようになる。

●監督就任後にやったこと
キャンプでまず、やったことは選手と言葉を交わすこと
意図はコミュニケーションを取って相手を知るため。
「言葉に勝る武器はない」と信じている。

●吉川光夫投手MVP

吉川投手に「俺がユニフォーム脱がす」と発言
言葉の裏の意味は、「お前どんだけすごい才能持ってるの?→かなり期待している」
覚悟を持たせたかった。


栗山監督はVTRを見て「(自分が)偉そう!これダメだな!!(笑)」と発言


Q:言葉以上に大事なものは?
言葉は心の表れ。心を大事にするから言葉が大事。
今の子たちには、伝え方を工夫している(言葉と心がイコールじゃないとダメ)

●言葉の伝え方
「人が変わってきている」

糸井世代(はっきり言う世代)
清宮世代(情報ある世代)

世代によって考え・感性が異なる

「何くそ世代」と情報を持っている「SNS世代」
言葉の受け取り方・真意が異なる


監督が伝え方をこねくり合わし過ぎると。おかしくなっちゃう
少しやり方を変える、方法論を少し変えればOK。本質ブレてなければOK


清宮世代には、
言葉の裏側にある反発という愛情を受け取って欲しいが
言葉が先に刺さってるかもしれない


●2012年、巨人との日本シリーズ第2戦
吉川投手で初戦を落とす。

2戦目も落とした。6戦目先発予定だったが、日本シリーズで中4日を直訴してきた。
監督としては体を心配していて、ここでつぶれてほしくない。

吉川投手が、悔しい想いをしたチームのために
自分自身が投げたいという想いを伝えた。


吉川投手の肘の疲労もあったから、繊細にいきたかった。
チームの恩返しのために直訴しする姿を観て、吉川投手の成長を感じた。

Q:人に教えるときに心がけていることは?
→教えることはしない。選手の良さを引き出すために気づかせる。


●野村選手とのエピソード
サヨナラヒットのボールがあるので、
初ホームランボールを監督に渡してきた。
「親に渡しなさい」と進言
そして、10年たっても今と同じ気持ちでやりなさいと伝えた。

若い世代も熱い心を持っていて、感謝しています、貢献や恩返しという言葉を使う。
前の世代の選手よりそういう言葉を表現するようになった。

Q:世代による違いは?
A:苦しんだ時の反応が昔の世代とは違う感じがする

野村選手がケガしたときには、
苦しみが成長するきっかけというのが
世の仲の原理と伝えた。

●清宮選手について
幸太郎は純粋。ただ、打つことに関してなどすごく頑固なところがある。
口では「はい!」と言っても、すぐに違うことしてる(笑)

本人は考えることとできないことが、頭の中でくしゃくしゃになる。
でもそれは認められないこと。でもそれでいいと思うこともある。
苦しみから逃がしちゃいけない。もっと苦しい状況にさせないと力を引き出せない。
ファームに行って楽にさせちゃいけない。
ファンなど周りは「ファームに落とせ」と言っている。
清宮幸太郎選手に対しては、周りから批判があろうとも、
2軍に落としてはいけない選手として起用している。

今は無難に戦って少しでも順位を上げるという考えはない
日本一になるためにHRバッターが足りてない。だから日本一に必要な選手を作る!作る責任もある!!
幸太郎のためと、チームの責任者としてHRバッターを作る。

「できる、できない」の判断は捨てて「やる、やらない」しかない
例)吉川投手が主軸打者相手に投球できるのかと考えたときや、大谷翔平選手の二刀流の時も同様。


●栗山監督の監督室
栗山監督は三原監督をリスペクトしていて三原監督の写真を貼っている。

「予備知識や先入観は捨てる」という考えを真似ている。

それを活かしたのが、杉谷選手のサヨナラタイムリー
相手がホークスの森福投手なので、セオリーでは左投手に強い鵜久森選手もいたが、簡単に打てる相手ではない。
がむしゃらに触れる選手の方が良いと思い、杉谷選手を代打に起用。


監督になって初回の重要性について説いていた。
打順の2番は初回だけその役割をする。
2回以降は他の打順も2番目に打つことはある(1番打者から始まることを除く)。
あまり打順について考えなくていい。

初回の攻め方は、その試合に大きな影響を与える。
初回の攻撃内容が試合の流れを左右しかねない。

(2012年シーズン終了後のインタビューの発言で)
「初回が大事ですけど、まだ1年目だった(笑)
今年は2番バッターをサインなどで動かして、初回から動かすこともあった。
それは大事だけど、ただそれだけでは試合は決まらない。と今は思う」



ここ数年、大事にし過ぎて、選手を動かせていない
その理由は「勝たせてあげたい」から。
ただ勝つだけではなく、勝ち方もある。そういう勝ち方をしないと日本一になれないと思っている。
何かジレンマにハマっている。

●日本野球の変化
食事やトレーニングでパワーを活かすプレーが主流になり
プラスでスピードも加えたプレーとに進化している。

※【インタビュー】監督10年目~栗山英樹監督 その2 に続く