山崎豊子の「白い巨塔」のテレビドラマ版が大好きだった。

あれは本当に傑作だったと思う。

いつもいつも、あの時間帯は特別だったし、終わった後にもう終わり?
という寂しさがあった珍しいドラマだった。

あの舞台は大学病院。

オープニングで、教授が部下や看護師を大勢引き連れて回診にくる場面があるが、
あれは本当だ。

事前に言われるが、あれは苦手だった。

私の病気は珍しかったからよく獲物になった。

ベッドの周りに溢れる程20人くらいが集まり、
教授が逐一一方的に説明する。

まるで、見せ物だった。

あれはどうしても好きになれない習慣だった。