毎日大嫌いな採血があった。

あれは、毎日したけど好きにはなれなかったものの一つかな。
これからもそれは変わらないだろう。

そして、検査結果を毎日診察して先生が持ってきてくれた。

昨日と比べて、この数値は下がっているがこの数値はあがっているから大丈夫だとか、
この数値が高いのが気になるとか、
この数値がここまで下がれば退院できるとか。

数字目標でやる気も出た。

そして、親はそれを全てファイリングしていてくれた。
そして、先生の診察を細かくメモして、数字にチェックを入れていた。


退院して、一人で診察に通うようになって
先生に言われた言葉はいつも私の胸の中にある。

親は自分たちで調べては診断を聞いて、
先生に意見を求めていたそうだ。

そして、もらったデータも調べたデータも全てファイリングしていた。
私の病気をとことん自分たちで調べ尽くしていた。

これは職業柄かもしれない。

しかし、先生に

「あんな親はいないよ。一生大事にしなさいよ。」

と先生と約束したことは、いつも私の胸の中にある。