前回に引き続きI様のR56SエンジンOH日記パート②で御座います。
とりあえず全バラにしました。
元々有名ショップが組んだエンジンでCP製の鍛造コンロッドと鍛造ピストンが入っているエンジンです。コンロッドは歪みなどがないか測定に出したので写真には写っていません。
バルブスプリング周りをばらすもバルブが曲がってしまい外れません。
吸排気バルブともに曲がってしまい、このように開いたまま止まっています。
ところでなぜこんなことになったのか??
原因を追究しないと意味がありません。
潰れたエンジンを全バラにして色々調べましたが原因はクランクスプロケの空転です。それしかないです。
まぁ一般の方にこんな話してもわからないと思いますがR56系の車両に乗っている方は注意してくださいね。
これが正常なクランクスプロケットです。タイミングチェーンの下側です。
まぁ正常ですが作り的には0点です。なぜBMWがこんな作りにしたのか??コストダウン?あえて潰れるように?
スプロケがこんな風にスポっと入ってクランクプーリーと共締めになります。
これが潰れたエンジンについていたクランクスプロケットです。
空転して焼き付いているので外れることもしません。
まぁある意味これの方が空転しないんで良さそうですけどね(#^^#)
っで下でから回るからバルブが開いている状態でピストンが上まで上がりバルブを突いてしまったって事です。
今までかなりの台数を見てきていますがこの故障は初めて経験しました。ですがディーラーに聞いたら結構発生しているみたいですね。
クランクプーリーから長いボルトで共締めして挟み込んでいるだけなんで少し緩むと空回りしてこんなことになってしまいます。
R56系の方は今すぐにクランクプーリーのボルトが緩んでいないか確認してください。
確認するのはタダ!!確認しないと100万円単位の出費になってしまいますよ!!
っで私が乗っているGOING号ですがブログをずっと見て頂いている方は記憶にあるかもしれませんがクランクスプロケットは加工しています。
エンジンをOHしている時に『このエンジンの作りおわってんなぁ~』っていいながらやったのを覚えています(#^^#)
っでGOING号のクランクスプロケットはこんなふうに加工をしています。
スプロケット側・クランク側ともに溝を切ってキー加工しています。
これで絶対に空転しません。
って事でI様号のエンジンOHはまだ続きます!!
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