子供の頃から田んぼが身近にあって、今の住まいもすぐ近くに田んぼがあるのですが、とうとうその田んぼがなくなってしまいました。


普段はそばを通ったりはしなくて、春になって水が張られてからずっと聞こえるカエルの大合唱で田んぼの存在を感じる程度ではありまして。

この春もカエルの大合唱はちゃんと聞こえていたので「今年もこの季節が来たか」とホッコリしていたのに、ある日、夫から「田んぼが更地になっている」と聞かされて、もうビックリ。

そういえばカエルの声、最近聞いてなかったわ。

きっと建売住宅か単身者用の小さいマンションになるんだろうなぁ。

現実を見るのが嫌で私はまだ現地に行っていません。

ああ、私の田んぼが…

(いや私のじゃないけど)


春先のカエル。

真夏のむせかえるような稲の香り。

風に揺れてカサカサ鳴るあの音。

秋になって刈り取りが終わり、切り株だけの荒涼とした風景が広がって。

寒い冬が来たら、一応そこそこの人口がいる地域だから、ゴミなんかも投げ込まれてたりして。

そういうのをずっと見て育ってきたのに。


家のすぐそばの田んぼはそんなことになっちゃったけど、近隣にはまだ残っている田んぼがあります。

中学の同級生の実家の田んぼなんだけど、そこも昔に比べれば面積が半分くらいに減ってるんですよね。

がんばって残してほしいです。


不便極まりない土地だけど、まだまだ田畑が残るのどかなイナカなのが売りなのに、田んぼがなくなったらただ何もないだけのイナカやん。