続きです。
⑧高校2年生
高校は1学年12クラス。
1年生と2年生は、選択した芸術科目(音楽・書道・美術)によってクラスが分かれます。
なので、2年生に上がる時のクラス替えは、実質4クラスの中でのシャッフルになります。
1年生で出来た友達が4人。
もともとの友達が1人(Hさん)。
5人もいるんだから、誰か1人は一緒になるでしょ。
と安心しきって春休みをのんきに過ごしていたのに、新学期のクラス編成を見てビックリ仰天。
なんと、誰とも一緒になれませんでした。
そんなぁ…
中3時代に匹敵するくらいの深い絶望感でした。
でも、もう高校生ですからね。
別にぼっちでもいいか、という開き直りもあって、2年のクラスで積極的に友達を作ろうとする気力がどうしても出ませんでした。
男子、女子共に、私みたいにひとりでいることがそう珍しい光景ではなかったのも大きかったです。
休み時間は自席で狸寝入りをしたり他のクラスに行ったりしてやり過ごし、お弁当は自席でひとりで食べ、教室移動もひとりで行動し、終業チャイムを待ち兼ねてダッシュで家に帰る。
そんな日々が続きました。
クラスの子とは全く交流しなかったわけではなく、必要があれば話していたし雑談もしていました。
クラスの女子は、特徴で言うとおおよそ4つに分かれる感じ。
「派手」2割
「超真面目」1割
「真面目寄りの普通」6割
「地味」1割
「真面目寄りの普通」な子たちの中では一番可愛くて男子にも人気があるFさんが、ある日私にこう言いました。
「お昼、私らと一緒に食べへん?」
え、マジで?
うそーーん。
いいのん??
めちゃくちゃ嬉しかった。
Fさんは、1年の時に同じクラスだった集団の中にいて、コンビみたいに仲が良いIさんを軸に、流動性のある5〜8人のグループに属していました。
新学年の生活に慣れてきて、グループの皆が、「そろそろ新しい友達とも仲良くなりたいよね」という雰囲気になって、Fさんが代表してぼっちだった私に声をかけてみた、ということのようでした。
めっちゃ嬉しかったけど、「ああ、じゃあ…」みたいな顔して、静か〜に仲間に入りました。
ぼっちメシは終了し、普段もFさんらと一緒にいるようになりました。
2年生の1年間の記憶は、あまりありません。
修学旅行もこの年だったのに。
ぼっち生活は終わったけれど、深い人間関係は結べなかった。
2年になっても、プライベートで遊ぶのは1年生の時の4人の友人でした。
2年のクラスメイトとは一度も校外で遊んでいません。
高校を卒業した後に会って遊んだりした子も、2年のクラスには1人もいません。
みんなの高校卒業後の進路も知らないや。
FさんのグループにいたNちゃんという子が、いつも笑顔で、ものすごく純粋無垢で穏やかで優しくて、天使か?マリア様か?仏様か?と思ってましたが、その程度のことしか思い出せません。
Nちゃん元気かな。会いたいな。
あ、2年でも恋愛とは無縁でした。
趣味の洋楽の世界がグンと大きく広がったのがこの年で、恋愛なんて正直どうでもよかったです。