5月下旬。各種検査の結果が出る日。
私の主治医はわりと顔に出るタイプです。
診察室に入ると先生ニコッとしてたので、悪い結果じゃなかったことを確信して心の準備はオッケー。
「検査の結果他の箇所への転移は確認されなかったので、これから手術のお話させていただきますね」
お、おう。のぞむところやで。
「温存はギリギリいけると思います。ただ、あなたのしこりは乳房の下部分にあるので、形がいびつに仕上がるかもしれません」
あ、温存いいです。全摘でお願いします。
再建もしません。
「今すぐ決めなくても構わないので、このあと形成外科の方も受診して、形成の先生と再建の相談してみてください」
いえいえ再建しません。
早く取って〜。
「時間はありますから後悔しないようによく考えてね」
いやいやええねんホンマに〜。
先生やたら再建勧めてくるんですが私本当に再建興味ないんです。とにかく早く手術したいのー!
必死で訴えてるつもりが天然な先生になかなか伝わらない

と、ここで、ずっと先生の後ろに控えていた認定看護師さんがすかさずフォローを入れてくれて、私の言いたいことを先生にクッキリハッキリ伝えてくれました。
こうしてようやく手術の日程が決まったので、もう後は流れに任せればいいやと覚悟も決まり、「左胸とオサラバする前に温泉行っとこ」と思いまして、岸和田の牛滝温泉というところの宿を急遽予約して週末に家族で一泊してきました。
のんびりできて良かったです。
そして、2017年6月8日。
無事に手術が終わって私の左乳房は無くなりました。
開腹手術も腹腔鏡手術も経験がある私ですが、乳がん手術の回復の早さには驚きました。内臓じゃないとこうも違うんだ。
手術の翌日からもう退屈で退屈で仕方なく、院内のコンビニにばかり行って買い食い三昧してました
