秋の枯葉に身を包む
こともなく、私の場合ですが、今年の秋は過ぎ去って行ったようです。
昨日、辛うじて、散歩に出ました。
往復で1000歩、それだけの距離で見られた秋です。
ケガさえなけりゃと、強く思っています。

紅葉

津波の恐ろしさ後世に
平成26年11月12日付河北新報の「持論・時論」は高校生の佐藤真歩さん(16歳・仙台市太白区)でした。要約するのが失礼なほどのしっかりした論考なので是非新聞を読んでいただきたいと思います。
(要約)
震災当時は門小の6年生だった。3日目に母親と会えたが父親は帰って来ず、仮設住宅で1年過し、震災2年目に仙台に引っ越した。
今年の春に同期生50人中20人が集まった時、「校舎をどうするか」が話題になった。その後LINEでつながった同期生20人に聞いたところ、全員が「残したい」と答えた。
「住民感情を考えると、残さない方がよい」と考える人は少なくないということも十分理解出来るが、反対意見があったにも関わらず残せた広島の原爆ドームが伝える恐怖の感情を忘れられない。
「つらい記憶にふたをしておきたい気持ちもある。しかし、あの津波の恐ろしさや早く避難することの重要性を後世に伝えていくことは大切である。それが震災を体験した私たちの使命ではないだろうか。」と訴えている。
退職後、学校と地域の歴史を掘り下げて見ているが、残されている記録のほとんどは「過ぎてしまえば皆美しい」で、そこには本当の姿が表われて来てはいない。
戦争の生々しさすら残せなかった歴史があるから、彼女の投稿には余計に頭が下がる思いである。

紅葉