大阪から献花に
大阪音楽大学の和泉耕二先生、指揮者の牧村邦彦氏と井村誠貴氏の3名が訪れてくれたので、
それに併せて、初めて石巻市河北総合センターで開かれている東日本大震災石巻市追悼式に参列してきた。

御遺族代表の言葉
自治体では最多の約4000人が犠牲になったが、遺族を代表して菅原彩加さん(18)が慰霊の言葉をささげた。
菅原さんは大川中学校の卒業式を終え、帰宅、その後に釜谷地区の自宅で津波に遭い、家族3人を亡くしている。
・・・大きな揺れに襲われ黒い波にのまれた。流れ着いたがれきの山の中に、傷ついた母が埋もれていた。/濁流の勢いは衰えない。「行かないで」と言う理子さんを残し、その場を離れるしかなかった。「大好きだよ、ありがとう」。気持ちを伝えるのが精いっぱいだった。祖母と曾祖母も帰らぬ人となった。(河北新報14/03/12付)
菅原さんは震災後、語学の大切さを痛感、仙台市の高校を中退し、2012年4月にスイスのアメリカンスクールに入っている。

来賓のための追悼式?
涙をこらえきれない私達、しかし献花の段になると、強い違和感を抱くことになる。
「主催者、御来賓献花」では、議員が続々とであれば耐えられるのだが、「○〇代理秘書△△様」が続々、挙句に欠席の来賓名まで読み上げるのだから、一体誰のための追悼式と思わざるを得なくなる。
進行・司会を依頼されたラジオ石巻のスタッフは仕事上、淡々と読み上げていたが、内心は忸怩たる思いがあったのではなかろうか。
犠牲者のためにも、さらに人間としてもっと謙虚でありたいものだ。