ニホン語日記

カゼでダウン
珍しく頭痛があり、私としては高い36.9°の体温。
医者から処方された薬を飲み、ボーッとしていればよいのに、イヌのモカが居るので、そうできないのが辛いところだ。

 
今、モカがストーブの前で眠りだしたので、ブログに向かっている。
こんな間隙をぬって読んだのが、井上ひさし著「ニホン語日記」（文春文庫１９９６年）。
妻や息子に聞いても買っていないというから、私が大分前に買って来て、そのままだったのだろう。 

蔵書２１万冊、それを全部読んでいるという井上ひさしである。
頭病と打ったら「頭闇」と出た。私はどっちかというと「頭闇」の頭痛かもしれない。
そんなことはどうでもいい。兎に角面白かった。さすがである。
今日は二つだけ紹介しておこう。
テンとマル
・・・偶然、いくつかの学校の「生徒心得」を読んだからに違いない。どれもこれも極端に読点が省いてあったのである。《貴重品などは身体から離さないようにし不必要なお金は持ってこないようにしましょう。》（小金井一中）
《故意に毛髪を長くしたり、もみあげに著しい変化をつけたりパーマをかけることは認めない。》（明大附属中野高）・・・（P.78)
などである。現職であったら、早速、当ってみたいのだが・・・。残念。
「主食」という言葉が消えた
「基本的食料」「基幹作物」「主要農産物」「日本の主な農業部門である稲作」といった新しい言葉どもである。/こんなことになってしまった背景はわかっている。日本のお役人がアメリカ政府と日本の大企業から、「主食という言葉を使ってはいかん」と一喝されたのだ。（P.202）
これも面白い発見。これから注意しなければ。「主食」という言葉は大新聞では使われていないそうですが。ほんとうかな？
等々色々勉強になります。是非、読んでみて下さい。

【モカの寝姿】癒されると言えば癒されるのだがそれまでが大変です。