私の意識はまだ辛うじてあって、

類の腕の中に身体がすっぽりと包み込まれて

倒れる事は避けられたけど…。

 

類の「つくしー。」と呼ぶ声を遠くに聞きながら

身体が思う様に動かなくて、そのまま意識を手放した。

 

 

次に私が意識を取りも戻したのは

類のキングサイズのベッドの上で

類の香りに包まれて目が覚めたが

 

起き上がろうとしたら、眩暈を起こした。

 

「あっ・・。」グルグル天井が回る。

 

 

「気が付いた?でも無理しないでそのまま寝てるといいよ?

急に起き上がると眩暈したでしょう?」

 

「うん…類、ごめんなさい、話の途中で…。」

 

「つくし、あんた多分ストレスじゃ無いの?顔色が悪いけど

風邪も完全に治って無いしね?

まだ微熱もあるしもう一度医師に診て貰った方が安心だね?」

 

「でも、明日になれば治ってるよ…。」

 

「俺が安心したいんだ…あんた直ぐ無理するから。

今夜はここに泊まって。」

 

「いやそれは・・。」

 

「心配なんだ。明日の朝微熱だったら朝から病院行くからね?」

 

「ごめんなさい。でも類も仕事があるでしょう?」

 

「そんなのどうにでもなるから、つくしの方が大事だから。」

 

「…ありがとう。ぐっすっ・・」

 

「蓮の事も縁談の話も気にしなくていいよ。

つくしが気にする必要なんて無いんだから。」

 

「でも・・。」

 

「俺に任せて。」

 

類がじっと私を見つめる。

 

透き通った濁りの無い類のビー玉の瞳が優しく

私に語り掛けてくれる。

 

あゝ私はこの瞳が大好きだ。

信じられる瞳だ。

 

 

 

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