隠し事があるのは類でしょう?

断れない縁談

それとも、私には言う必要も無いと思ってたの?

 

「類…美作さんから何か聞いたの?」

 

「あきらから?と言うよりはウチの父親かな?」

 

「類のお父さんって・・花沢社長が何故…何を?」

 

「牧野は藤崎ホールディングス専務の藤崎蓮に何を聞いたの?

休みの日に、何故蓮に会ってたの?」

 

「…それは、私がショッピングしてたお店の前で偶然

藤崎専務にバッタリ会ったの。

それで仕事の話があるからって…食事に連れて行かれたの。

勿論、私は行くつもり無いから…最初から断ったのよ?

用事が有るし…ってちゃんと言ったのに

藤崎専務が強引で…」

 

「何かされなかった?」

 

「話しをしただけよ。」

 

「…俺に断れない縁談があるって?」

 

「…そうだよ。」

 

「そんなの無いから。」

 

「だけど、藤崎専務は…。」

 

「うん、でも両親にも確認したけどそんな話は無いよ?

多分だけど、その話の出処は藤崎の爺様当たりかな?

ウチの母親の父親・・つまり俺の祖父だね?」

 

「だったら・・近いうちに類に話が来るんじゃない?」

 

「来たとしても、花沢では受け入れる事は絶対ない。」

 

「だって、断れない縁談だって・・。絶対ないなんて分からないじゃない。」

 

「俺が大学卒業後、必死に寝る間も惜しんで仕事頑張って来たのは

そういう縁談を断る為だよ?政略結婚なんて今どき冗談じゃない。

結婚は、自分が愛せる女じゃなきゃ嫌だ。

俺には心に決めた人が居るから。

だったら、そんなものに左右されない力を付けろと教えてくれたのは

俺の両親だよ?

だから、俺は今まで頑張れて来れたんだ。」

 

「そう‥なの?」

 

「そうだよ、だから牧野も決心しなよ?」

 

「決心って・・なにを?」

 

「俺との結婚に決まってるじゃん。それと藤崎ホールディングスには

来週月曜日付で退職して欲しい。再就職先は花沢物産秘書課だから。」

 

「待って、そりゃ藤崎ホールディングスには、あんな話を専務から聞かされたから

私だって辞めるつもりだったけど‥月曜日って明日だよね?

そんなの無理でしょう?いや絶対無理だし・・

辞めるとしても色々あるから、引継ぎとか・・

会社の規定とか・・。だから突然辞めるなんて出来ない。

それに、再就職先が花沢物産だなんてありえないでしょう?」

 

つくしは思わず大きな声で叫んで・・

目の前が暗くなった。

 

あれっ・・?目の前が暗い・・私倒れる?

 

「つくしーー。」

 

ガタン。

 

 

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