あきらとリビングルームで酒を飲み始めたが

類も疲れがピークのせいか、水割り1杯も飲み干せないままである。

 

「牧野の奴俺には花粉症だって言ったんだぜ?」

 

「確かにアイツ、花粉症だよ?薬も貰って飲んでたし。」

 

「だけど、今日はストレスも溜まって風邪ひいたんだな。

牧野を追い詰めた藤崎蓮を許せないな。」

 

「あゝ・・ちゃんとその事は考えてるよ。ふあーっ。」

 

「何だ類眠いのか?」

 

「うん・・ちょっと仕事がハードで眠れて無い。」

 

「類が眠れないなんて…学生の頃は寝てばかりだったのにな?

仕事そんなに忙しいのか?」

 

「…。」

 

 

類はソファーで転寝を始めた。

 

「類…おい、類寝るならベッドで休め。」

 

「…うん、ねむ…い。」

 

持ってるグラスも落としそうで危なっかしい。

 

「余程…疲れてるんだな・・・。」

 

あきらは類が持ってるグラスを手から取るとテーブルに置く。

類を揺すってみるが、起きそうもない。

 

「ん・・つぅ・・まき・・の・・。」

 

「ふっ、寝言でも牧野か?仕方ない担いでベッドに寝かせるか。」

 

つくしの隣の部屋の用意をさせて類をベッドに寝かせる。

 

もう夜中の1時を回ってる。

 

あきらはつくしの部屋を覗く

使用人の立花がつくしの世話をしていた。

 

「立花さん、牧野の様子は?」

 

「はい、熱は37度2分に下がってます。

私はまた様子を見に来ますので。」

 

「うん、悪いけど牧野を宜しくね?俺はもう休むから。」

 

「承知いたしました、あきら様。お休みなさいませ。」

 

 

あきらは自分の部屋で眠った。

 

 

つくしは夜中に喉が渇いて目を覚ました。

 

あれ?ここ何処だろう・・。今は何時なのかな?

私のスマホは何処だろう?…んっ、額に何か貼ってある。

…冷却シート?熱が出たんだ…。

とすると・・ここは美作さんの邸のゲストルームだ。

部屋の内装がそうだから間違いはないのだろう。

 

美作さんに迷惑掛けたんだ…。私って本当馬鹿だよね。

 

私、類に連絡してない・・どうしよう。

マンションで待ってたかな?

連絡しないと心配してるよね…。

 

あゝ・・そうか類とはもう別れないといけないのかも知れないんだ。

類には断れない縁談があるんだった。

哀しいけどこれが現実だ。

そうだ、会社も辞めないとね。

 

美作さんは類と話し合えって言ったけど

それって無理じゃない?話合ったら類を困らせるだけだよ。

 

あゝ考えが纏まんない。

そもそも何で私の恋は何時も問題が発生するんだろう?

 

トイレ行こう…それと水も飲みたい。

 

私はベッドから起き上がってトイレに行こうとしたら

部屋の入口付近に誰か居る事に気付いた。

 

もしかして、私のお世話をしてくれた使用人さんかしら?

でも・・シルエットが女性じゃない気がする。

蹲ってるその人は男性?

まさか美作さんの筈は無いよね?

それじゃあ・・誰なんだ?

 

寝息が聞こえる。

寝てるみたい・・電気付けよう。

壁伝いにスイッチを探して漸くそれを探し当てた。

 

そこに蹲ってるのは・・・。

類だった。

 

 

 

 

 

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