朝になって泣き腫らした顔は酷くて

鏡の前で溜息が漏れる。

それに昨日雨に濡れたせいか風邪気味で頭が痛い。

くしゃみも出る。

無気力で全く何もしたく無い。

食事もしたく無い・・食欲が無い。

 

 

今日の夜には類が帰って来る。

 

どんな顔して会えばいいのか分からない。

藤崎専務の言った事を類に聞くべきか

だけど類の口から別れ話など聞きたくはない。

これ以上ダメージ受けたら私は消えたくなる。

 

それに‥折角入った藤崎ホールディングスだが

辞めた方が良いのか・・。

あんな専務の下で平気な顔で働けるのか?

どうしたらいいんだろう?

私の選択ミスだと思うが何故私はこんな風に悩まないといけないんだろう。

 

 

あっ、私のスマホが鳴ってる。

類だったらどうしよう。

 

美作さん?

 

「はい・・。」

 

「おはよう、牧野。」

 

「美作さんどうしたのこんな朝早く。」

 

「あれ?お前風邪か、声が変だな?」

 

「うん、私花粉症なのよーー。くしゅん。」

 

「花粉症かぁー。それは辛いな、大丈夫か?」

 

「…うん、平気だよ。病院から薬貰ったから。」

 

「そうか、類に用があって電話したけど繋がらないからさ、類はそこに居るのか?」

 

「類は、今は京都に出張だったから今夜帰って来る筈だよ?」

 

「マジか?それで電話が繋がらなかったんだな?」

 

「類に何か用事だった?」

 

「ちょっと、聞きたい事があったんだけど夜にでもまた

電話するわ。牧野薬飲んでゆっくりしてろよ?」

 

「はい、ありがとう。」

 

「じゃあ、お大事に。」

 

「あっ・・美作さん。今少しだけ時間良いかな?」

 

「何だ?」

 

「うん‥ちょっと会って聞いて欲しい事があるんだよね?」

 

「俺に?」

 

「うん・・

 

「俺なら別に構わないけど?類が帰るのが夜なら昼からお前出て来れるのか?

俺が牧野の処に行くと類が怒るからな?でもお前花粉症大丈夫か?」

 

「うん大丈夫。」

 

「今日は双子達は居ないけどお袋が居るから、俺の家で良いか?」

 

「ありがとう、その方が助かるわ。」

 

「じゃ、迎えの車をマンションまで行かせるからそれに乗って来い。

花粉症が辛いだろうから遠慮はするな、邸で待ってから。」

 

「ごめんね、ありがとう。」

 

 

類と上手く行ってる筈の牧野が元気がなく

俺に相談があるって何だろう?

二人に何かあったんだろうか?

 

 

つくしはあきらに花粉症と言ったが本当は風邪だと思うが

それを言うとあきらに相談できないから嘘を言った。

少し身体がゾクゾクとするが大丈夫だろう。

 

 

 

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