「そんな怖い顔して睨まないでくれよ?

牧野さんと類との付き合いは花沢のご両親はご存じなのかな?」

 

「…それは藤崎専務には関係無い事だと思います。

私に聞くよりも類から聞いたら如何ですか?」

 

「類はそんな事まで俺には言わないからさ・・あいつ変に秘密主義なんだよね?」

 

「仕事の話でないなら私はこれで・・。」

 

「仕事には関係あるんだ、類が誰と結婚するかは

花沢物産だけの事じゃない‥我社も花沢とは関係が全く無いとは言えない

からね?もしも類との結婚話が出てるなら聞いておきたいんだ。」

 

結婚?類と私が・・。

そうなれば良いとは思うけど、花沢物産の後継者なんだから

道明寺の時のような事にならないとは言い切れない。

類が私と結婚を考えてるかどうかなんて・・私には分からない。

 

「それは私には分かりません。」

 

「それは二人の間ではまだ結婚話は出てないって事で良いのかな?」

 

「ええ‥そんな話はしてません。」

 

「あゝそうだよね?類もまさか結婚なんて考えて無いよね?

それなら良かったよ。婚約でもしてたらどうしようかと思ってた。」

 

「もういいですか?」

 

「あゝもう一つ言って置くけど・・類に断れない縁談があるんだ。

多分、4月になったら正式に相手と結婚前提の付き合いをするんじゃないかな?

だから、牧野さんに教えておこうと思ったんだ。」

 

類に断れない縁談?

 

「類はその相手と結婚するよ絶対に。だから牧野さんも

類の事は早く諦める方がいい。君はその人には勝てないよ。」

 

知らず知らず、私は震える唇を強く嚙んでいた。

心の声が出てこない様に・・

専務に頭を下げ、コートと荷物を持つとその場を急いで立ち去った。

 

外は小雨が降っていて、傘が無いからそのまま走って駅に急いだ。

 

それから、つくしはどうやって自分の部屋に戻ったのか

覚えて無かった。

気付いたら、部屋の明かりも点けないでベッドに腰掛けていた。

類のプレゼントの入ったショッピングバックが濡れている。

私はプレゼントを確かめる事も出来ずにいた。

 

…類に縁談・・・結婚するの?

 

私は結局こうなるのは運命なのかな?

今まで幸せな時間を類と過ごせたんだもの幸せだったんだもん。

これ以上望むのはいけないんだ・・

自分の立場を弁えろって事だよね?

 

類を諦める事が私に出来るの?

涙が止まらなくて止まらなくて・・・

そのままベッドで一晩泣き明かした。

 

 

 

にほんブログ村のランキングに参加中です。

 

良かったら応援宜しくです。

 

にほんブログ村の字をポッチしてください。


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

 

 

 

wicot 薬用スカルプセラム

マナラ トーンアップUV モイスト

ヒアロディープパッチ

BORDER FREE cosmetics クリアVCフェイシャルローション