「おばあ様、もしかしたら・・果歩はお金に困っていたの?」

 

「いいえ、そうじゃないとは思うのよ?

美和子さんのご実家の野村家は

地元で有名な地主さんでお金に困る様な家では無いのだけどねぇ。

何でもお小遣いはあまり貰えないと果歩ちゃんが言うので

私もあの子が不憫でね・・。

でも野村さんは果歩ちゃんを可愛がっていたから

私は‥果歩ちゃんが私の気を引く為に

お小遣いを貰いに来てたんじゃないかと初めは思ったの。

でもね・・

美桜ちゃんに買ってあげたものは服や鞄や靴なんかも色違いとかで

果歩ちゃんにも揃えて同じ様に買ってあげたりしたけど

…中学生の頃からかしら?

趣味が合わないから、お金の方が良いと言い出したのよ?

…言いたくは無いけどその頃から‥家にも男の人のバイクの後ろに乗って来たりして・・

果歩ちゃんは学校の先輩って言ってたけど

不良みたいな感じの男の人だったから

果歩ちゃん大丈分かしらと心配になったの。

その頃から果歩ちゃんお金遣いが派手になったと言うか

私にも大金を欲しがるようになったわね。

多分、友達に奢らされてたんじゃないかしらね?」

 

「果歩が大金を?」

 

「最初は来るたびに3万円だったのよ?

それが5万円になり・・10万円になり・・高校の時は100万円欲しいと言って来てね?」

 

「おばあ様はそんな大金を渡したの?」

 

「ええ、

だって付き合ってる人がバイクを盗まれたから買う資金が足りないと

泣きついて来たのよ。無下には断れないしね?

ここまで何時も乗せて貰ってるから助けて欲しいと言われてね?

高校卒業の頃はそれがスポーツカーの助手席に変わったのだけど

相手は同じ男性だったわね。」

 

「私にも・・男性の友達とか居たのかしら?」

 

「美桜ちゃんは、女の子のお友達は沢山いたけどね?

家にも良く遊びに来てたわよ?

男の人の話は一度も聞いて無いし家に訪ねても来なかったわ

だから・・あなたが妊娠して子供を産んだと言うのが

未だに信じられないのよ。

それも学生時代に・・妊娠だなんて。

真面目に学生生活を送ってるとばかり・・・。

あら、ごめんなさいねぇ・・私は別に美桜ちゃんを責めてる訳じゃ無いのよ?」

 

「いいえ、ごめんなさい。おばあ様にお金を出して貰って

大学に行ったのに・・私は突然子供を連れて帰って来たんでしょう?」

 

「そう突然だったからねぇ・・大学の授業が忙しくて帰って来れないと

思っていたからねぇ?突然何年かぶりに帰って来たら子供と一緒でしょう?

もう、吃驚したってもんじゃ無かったのよ?」

 

「そうですよね?私ったらどうして、そんな事になったんだろう?」

 

「記憶が戻れば‥分かる事だから焦らないでいいのよ?

その為にサラ先生がNYから来ているんですからね?」

 

「…記憶が戻ればいいのに・・。」

 

「大丈夫よきっと、腕のいい先生だものね?」

 

 

 


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

にほんブログ村のランキングに参加中です。

 

良かったら応援宜しくです

 

ブライダルネット

ユアマイスター

【定期】ゼンブミール10袋 定期モニターセット

ヒアロディープパッチ