「類、それで例の音声は無事に届いてるか?」

 

「あゝバイク便で1日おきに届いてる。」

 

「はな枝さん、何か言ってないか?」

 

「多分、怪しいなとは思ってるとは思うけど・・

はな枝は大丈夫だよ。」

 

「そうか、・・・それで声はどうだった?」

 

「多分‥牧野だと思う。

喋り方とか・・独り言とか・・。

俺の知ってる牧野に間違いないと思うけど・・

本人に記憶が無いからなのか・・・確証はまだない。

それで、彼女に直接会いたいと思ってる。

会えば‥何か思い出す可能性もあるだろうから・・。」

 

「類、でもお前が変装した格好のままだと分からないと思うぞ?」

 

「それが問題なんだよね?あきらなんかいい方法ないの?」

 

「少し待っててくれ、何か方法を考える。」

 

「頼りにしてる、あきら。」

 

 

**************************

 

「美桜ちゃん、来たわよ?」

 

「おばあ様、今日は早いのね?」

 

「だって、DVDの感想を聞きたかったのよ。」

 

「…人間関係が複雑すぎて

難しい上に・・怖かったです。」

 

「夜見たの?」

 

「いえ、おばあ様が帰った直ぐ後に・・

あれを夜一人で見る勇気は無いです。」

 

「そう‥昔美桜ちゃんが小学校の4年生ぐらいの時

果歩ちゃんと一緒に見たことがあるのよ?

記憶が無いから今は思い出せないのね・・・。」

 

「果歩も一緒に見たんですか?」

 

「ええ、そうよ。昔の事だものね。

覚えて無くても無理ないわ・・。」

 

「怖がってましたか?」

 

「…怖がってたわね、特に果歩ちゃんが。

美桜ちゃんは平気な顔して見てたわね?」

 

「私が?」

 

「ええ。」

 

「昔から、果歩ちゃんとあなたって時々どっちがどっちだか分からない

時があったのよね?肝が据わった方が果歩ちゃんと思ってたけど

本当は美桜ちゃんの方が度胸があったのかも知れない。」

 

 

 


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