それから3日後、美桜のフェィスマスクが来た。

包帯を解き、フェィスマスクが付けられる。

 

目の部分だけが分かるだけで

顔をすっぽりと隠す。

 

確かに通気性は良いようで包帯より装着が楽だった。

簡単に包帯と違って一人で装着出来る。

これなら‥一人の時に鏡で自分の顔を見る事が出来る。

 

生憎、この部屋には鏡が一切無いから、

この部屋のトイレじゃなくて他の病棟内のトイレを使うしかないけど・・。

 

「どうかな?包帯より良いとは思うけど?」

 

「ええ・・いいみたいです。」

 

「それじゃ、暫くこれを付けて過ごしてみて?

もしも、肌に合わないとか何かあったら言ってくれる?」

 

「はい。」

 

「午後から、ドクターサラの診察があるけど

その前に大叔母様がお見舞いに来ると連絡あったよ。」

 

「そうですか…毎日大変だから来なくていいと‥言ったんだけど。」

 

「かわいい孫だから、心配なんだよきっと。

安心させてあげてよ、美桜ちゃん。」

 

「そうなのかな?毎日だとここに来るのも

本当におばあ様が大変だと思うんだけど。

それに‥もう若くないから‥。あっこれは、おばあ様には内緒にしてね?」

 

「あゝ分かってるよ。昔から美桜ちゃんは果歩ちゃんよりも

おばあ様思いの優しい子だったからね?」

 

「昔から?果歩より私の方が優しかったの?」

 

「あゝ双子でも性格は違ってたよね?君と果歩ちゃん姉妹は・・。」

 

「…私は記憶が無いから分からないけど・・真一郎兄さんがそう言うなら

私達やっぱり顔はそっくりでも性格は違ったのね?」

 

「あくまでも・・それは僕の見解だけどね?」

 

「・・・おばあ様はどう思ってるのかしら?」

 

「そりゃ・・大叔母様は美桜ちゃんが一番可愛いと思ってるよ。」

 

「…そうなら、嬉しいけど・・。」

 

 


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