愛しいつくしが苦しんでいる

どうする事も出来ないのは分かっているが

類はつくしの傍を離れたくない。

 

例え・・つくしがトイレの中で汚物にまみれていても

臭いなど・・音さえも気にならない。

 

だが、つくしは類を遠ざけようとするのだ。

それが悲しくてやるせない。

 

そっと音を出さないようにトイレの前でオロオロしながら

つくしの苦しんでる声を聞いてるとおかしくなりそうだ。

 

それから時間の経つのが長く感じた。

 

トイレットペーパーをカラカラ回す音が聞こえ

トイレの水が流され漸くトイレのドアが開く

 

「類,そこにまだ居たの?」

 

「うん。だって心配だから。」

 

「もう、近づかないでって言ったのに・・・・。」

 

手をハンドソープで洗いながら頬を膨らませてつくしが言う。

 

「お医者さんはまだ?」

 

「もう直ぐ来てくれる。」

 

つくしは、コップに水を汲んでうがいを3回する。

 

「つくし、冷たい水飲む?」

 

「冷たいのはいいや・・温かいお茶飲みたい。」

 

「今用意する。」

 

「類、お茶淹れられないでしょう?」

 

「やれば‥出来るよ。」

 

「多分、お茶は冷蔵庫とかの近くに‥

ポットと湯のみも置いてあると思う。

お湯は電気ポットで水入れて沸かすんだと思うよ?

お茶は多分・・ティーパックじゃないかな?」

 

「うん、わかった。用意するからつくしはベッドに寝るかソファーに座ってて。」

 

「類、ごめんね?ありがとう。」

 

類が淹れてくれたお茶は薄くてティーパックを入れて直ぐに取り出したんだと

分かったが、つくしには類の淹れてくれたお茶が嬉しかった。

 

「少し落ち着いたわ‥まだ痛むけど。」

 

「そう?でもお医者様には診て貰おうね?」

 

「そうだね。」

 

「…ごめん、類もう一度トイレに行って来る。」

 

お腹を押さえながらつくしがトイレに駆け込んだとき

丁度来客を知らせるチャイムが鳴った。

 

近くの個人病院の内科医の院長だと言う医者は

温厚そうな60代の男性で看護師も50代と思われる

女性だった。

 

「患者さんはどちらに?」

 

「今、トイレに。」

 

「どんな様子ですか?」

 

「ここで食事して部屋に帰って来たら急にお腹が痛いと言ってトイレに・・」

 

「吐き気や熱は?」

 

「どうかな?汗はかいてたけど・・。」

 

「まあ、診察してみましょう。」

 

「宜しくお願いします。」

 

 

 

 

 

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