「つくし、お前は何も分かっちゃいないな?
花沢家と言えば江戸時代から続く武家の家柄。
花沢物産は企業としても一流企業だ。
その嫁が教養も無くては、苦労するのは分かり切った事だ。
お前がどうしても花沢の嫁になりたいと言うならまずは、礼儀作法は身に付けなさい。」

 

「・・・。」

 

「つくし、大丈夫?」

 

「類っ・・おじいさんが、おじいさんが意地悪するの・・。」

 

「おい、つくしこれは意地悪ではない、忠告だ。」

 

「でも、そんな鬼みたいな顔で言われたら、誰だって怖いですよ?」

 

「くっ//生意気な。」

 

つくしが類に抱き付いたのが気に入らない晴一、
だが、つくしは晴一の顔さえも見ないでそっぽを向く。

 

「今日は疲れただろうから、先に邸に戻って休みなさい。
進に案内させるからいいな?」

 

「はい・・。」

 

類とつくしは、進の案内で晴一の邸に連れて行かれた。

 

邸は200坪ほどの敷地の平屋づくりである。

 

贅沢な作りの邸で使用人が20人ほどいた。

 

案内された部屋は広くソファーセットに大きなベッドが置いてある。

 

「つくし様はこちらを、花沢様はお隣をお使いください。」

 

「えっ、お隣にもお部屋があるんだ、ちょっと見て来ていい?」

 

「待って、俺も行く。」

 

先程と同じような作りの部屋で広さも変わらない部屋
どの部屋からも庭が見える。

 

「へえーっ、凄いね?庭も手入れされていて中々趣味がいい。」

 

「そう?私こんな大きなお部屋で一人で寝るのは怖いな・・。」

 

「クスッ、じゃあ一緒に寝る?」

 

「何を言ってるのよ類ったら///」

 

「・・・だって怖いんでしょう?」

 

「・・・でもそんな事したら、またおじいさんに怒られちゃう。」

 

「それもそうだね?」

 

「だけどさ、おじいさん一人なのにこんな大きなお邸で寂しく無いのかな?」

 

「いつかは、家族がここで暮らすと思って建てたんじゃない?」

 

「じゃあ、おじいさんは私達がここに来るのを待ってたって事?」

 

「・・うん。だってこの部屋もさっきの部屋もゲストルームって感じじゃないでしょう?」

 

「確かに誰かが住むための部屋って感じだね?」

 

「きっと、いつかここにつくし達が住むことを考えたんじゃない?」

 

「そうか・・おじいさん本当は寂しかったんだね?」

 

「そうかもね?」

 

「ぐすっん・・そうか、それなのに私ったらおじいさんに優しくしてあげてない・・。」

 

「それじゃ、おじいさんの言う様に花嫁修業頑張るの?」

 

「・・うん。だって類に恥をかかせたくないし、私も認めて貰いたいもの。」

 

「ふーん、俺は別に今のつくしで不服はないけど?」

 

「でもそれじゃ駄目なんだよ、きっと。」

 

「じゃあ、疲れて擦り切れない程度に頑張って?」

 

「なに?その応援の仕方・・。」

 

「だって、つくしが擦り切れたら困るもん。」

 

「もう、類ったら・・。あっ・・んっ・・ちょ・・っと」

 

「クスッ、黙って。キスに集中して・・・。」

 

舌先を蕩けさせるような甘いキス・・
それがだんだん激しくなり、類のキスに夢中になった。

 


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