ジンダイアケボノ４６

美作あきらの執務室

ＲＲＲＲＲＲ・・ＲＲＲＲＲ

「おっ、噂をすれば・・類からだぜ？」

自分のスマホの画面を総二郎に見せるあきらとそれを覗き込む総二郎。

「ふーん、タイミングが良すぎじゃねぇか？類の奴千里眼でも持ってんじゃね？」

「はい、美作。」

「あきら？突然で悪いけどあのテープまだ持ってる？」

「類か？本当にお前も司も突然だな？挨拶くらいしろよ？」

「あゝだけど悪いけど、非常事態なんだ。」

「あゝ分かってる。阿倍野静華の逮捕だろう？」

「あゝニュース見たんだ？」

「さっき、ここで総二郎とな。それよりこの事件の被害者って牧野なのか？」

「あゝ・・うんそうだけど・・総二郎もそこにいるの？」

「あゝお前らの事を心配をしてな？
あの女、有言実行したって事だよな？恐ろしい女だな？
それから、昨日総二郎の処に司から電話があった。
類、お前から何か重要な報告が無かったかって聞かれたそうだぜ？」

「司が？」

「あゝお前と司の間で何かあったのか？」

「いや・・俺の勘だけど・・。つくしを司も好きになったんじゃないかな？」

「司が牧野を？」

「うん、それで俺とつくしがどうなってるか気になったんじゃない？」

「類、お前牧野をつくしと呼んでるけどまさか・・。」

「あゝお互いの親公認で付き合い初めて、今つくしは家の邸にいる。」

「それってどういうことだ？」

「花嫁修業？」

「花嫁修業って・・お前らもうそんな仲なのか？」

「うん、まあね。」

「おい、あきら類の奴となに話してんだ？花嫁修業って？」

「「煩い総二郎！」」

類とあきらが急かす総二郎に電話口で怒鳴る。

「悪いけど、後でテープ持って総二郎と2人で邸に来てくれる？」

「了解！仕事を片付けて直ぐ行く。」

「サンキュー助かるよ」

電話を切ると総二郎が電話の内容を詳しく聞きたがるので
あきらは仕事を片付けながら話をした。

「へえ～類にしちゃ、早業だな？あのつくしちゃんを花嫁修業で邸にね？」

「あゝ、元々女に全く興味が無かった・・いや昔は静に片思いしてたな？」

「あゝ阿倍野じゃなく藤堂の方の静にね・・。
でもあれって姉に対するあこがれみたいな奴じゃねぇの？」

「あゝそうだろうな。類の初恋だろう？
だけど、類がまさか牧野に夢中になるとはな？
静とは正反対だろう？姿形、顔、それに性格も。」

「類は変わってるからな？俺は絶対なしだな・・。

女はボンキュッボンじゃなきゃな？」

「I totally agree.」

「くくっ、さあ仕事は終わりだ類の処に行こう。」

「all right！」

「なんで、急に英語なんだよ総二郎？」

「Who knows?」

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