「あきら?俺・・お前今何処にいる?」

 

「総二郎、俺は今会社だけど?」

 

「悪いけど時間30分でいいから、開けてくれない?今お前の会社の前なんだけど?」

 

「急用か?まあ、今なら別にいいけど・・俺の部屋に直接来てくれ
受付に伝えて置く。」

 

「悪いな。」

 

3分もしない内に総二郎が美人の秘書に連れられてあきらの部屋にやって来た。

 

「コンコン、失礼します。西門様をお連れしました。」

 

「入って・・野坂ご苦労様、総二郎そこに掛けろよ。総二郎珈琲でいいか?」

 

「あゝ、梨香ちゃんブラックでお願いね。」秘書にウィンクする総二郎。

 

総二郎にウィンクされて頬染める秘書。

 

「あっはい。専務はダージリンで宜しいですか?」

 

「あゝそうしてくれ。」

 

秘書が頭を下げて退室すると総二郎がにっこり笑って手を振る。
秘書も思わず、手を振り返して慌てて出て行った。

 

「おい、総二郎うちの秘書にちょっかい出すなよな?」

 

「それが悪いな、もう手出した後だわ。昨夜も一緒だったぜ勿論朝帰り?」

 

「はあ~?お前な、いつの間にそんな事に?」

 

「えっと、最初にここで逢った日に携番を教えて貰ったから誘わないと失礼だろう?」

 

「総二郎、相手は美作の秘書だって事忘れるなよ?」

 

「それより、テレビを付けてもいいか?そろそろお昼のニュースが始まるだろう?」

 

「テレビのニュースがどうかしたのか?」

 

「ちょっとな・・。」

 

あきらの部屋のテレビは壁に埋め込み式の50インチの最新型テレビ
あきらがスイッチを入れると、丁度今臨時ニュースが飛び込んで来たようだ。

 

ピコンピコン・・・。
テレビに画面の上に速報が流れる・・・。

 

国民党阿倍野議員の長女(26歳)が目黒区に住む25歳の女性を拉致監禁し、
強姦未遂の首謀者として逮捕されました。

 

暫くすると、警視庁前の画面に切り替わりレポーターが
阿倍野静華容疑者の話を始めた・・・。

 

「おい、総二郎これ・・・。」

 

「あゝ実は昨夜俺んところに司から電話が掛かって来たんだ。
阿倍野静華が警察に逮捕されたと・・・。」

 

「じゃあ、この被害者ってまさか・・・。」

 

「あゝ間違いねぇな・・・。牧野つくし・・・。」

 

「こりゃ、この阿倍野静華の逮捕は、類の親父さんも関係してるな。
今の警視総監田辺宗一は類の親父の従兄って知ってるか?」

 

「そうなのか?じゃ、類が親父さんに話したんだろうな?
だけど水臭いな?類の奴一言言ってくれたらいいのに。」

 

「総二郎、考えてみろよ、類の事だから牧野つくしに
そんな事があれば・・・普通は知られたくなくて隠すだろう?俺達にだって言えねぇと思うぜ?
だけど、あの女、阿倍野静華は本当に有言実行したんだな・・・。
だけど強姦は未遂で本当に良かったな。」

 

「あゝだけど司が変だと思わねぇか?
司も俺達もあれから忙しくて、例のあの録音したテープ司には聞かせてねぇだろう?
阿倍野静華がどんな女か司は知らなかった・・・。
その司が類から何か特別の報告は無かったかと聞いて来たんだぜ?」

 

「特別の報告って?」

 

「いや、俺にもさっぱりだ。類がお見合いを断った事は大河原滋に聞いて知ってたし・・・。」

 

「態々総二郎に電話して来たって事は‥司は何かを知りたかったんだろう?」

 

「そういや、司は正式に大河原滋と婚約を解消したが・・・。
何が原因だったんだ?」

 

「あゝそれは大河原滋の病気だろう?確か砂糖依存症で
検査したら、数値が異常だったと言ってたな。
それで入院していたけど、再発して更に病状が悪化したとか・・それを
司のお袋が許さなかったと聞いたぞ?」

 

「ふーんそうか・・・。まあ俺達が色々ここで話すより
類に聞いた方が早いな?」

 

「あゝ、今夜でも類の邸に行ってみるか?」

 

「あゝそうしようぜ。」

 

 

 


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