つくしは結局、花沢家のシェフの料理を習う目的で
暫く花沢家に滞在することが決まった。

 

匠とエリカは、類と司達が合同で今やってる目黒沿い側の再開発に
興味を持ち視察にやって来た。

 

視察先に一足早く道明寺楓が来ていた。

 

「あら、花沢さんご無沙汰しております、ご夫婦で日本に帰られていたんですね?」

 

「あゝ道明寺さんお久しぶりですね?ええ、先日大学の同窓会に出席するために
帰って来ていたんですが‥日本もこの数年でまた変わりましたね?」

 

「ええ、そうですわね?そういえばご子息の類さんがお見合いをなさったとか?」

 

「お見合い?あゝつくしちゃんの事ならお見合いではないのですがね?」

 

「・・・いえ、確か阿倍野国会議員のお嬢様だと聞いておりましたが?
確か静華さん・・・。」

 

「あゝその話は破談にしました。」

 

「破談ですか?」

 

「そういえば、ご子息の司君も大河原滋さんと破談になさったとか?」

 

「ええ、まあ・・。あのでも類さんにはもう新しいご結婚相手がいらっしゃるんですか?」

 

「ええ・・類がとても気に入った気立ての良いお嬢さんで私も妻もとても気に入って居るんですよ。」

 

「それはおめでとうございます。では私は時間がありませんのでこれで失礼致しますわ。」

 

「ええ、失礼します。」

 

足早やにその場を去る楓は、西田に命令した。

 

「直ぐに花沢類の相手の女性を調べなさい。阿倍野氏の見合いを破談するほど
結婚相手はもっと上の立場のお嬢さんなのかしらね?

 

花沢ごときにうちが負ける訳には行かないのよ・・・。」

 

西田は直ぐに色々な情報を楓に伝えた。

 

阿倍野静華が逮捕された事実もその中には入ってた。
そしてその逮捕する原因である事件の被害者こそ
花沢類の想い人だと聞き楓は驚きを隠せなかった。
そしてこともあろうに、類と阿倍野静華との見合いを企てたのが
司の元婚約者の、大河原滋と聞き愕然としたのである。

 

「西田、この報告書に間違えは無いのね?」

 

「はい、間違いはございません。」

 

和菓子晴庵 代表牧野晴一の孫娘・・・牧野つくし・・・。

 

 

 

 


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