【概要】
平凡に暮らしていた大手スーパーの社員たちが、ある日起こった解雇事件を中心に、 韓国社会の不条理と不義に立ち向かうために奮闘する姿を描く。
韓国マンガ界で確固 たる地位を固めたチェ・ギュソク作家の人気WEBマンガをテレビドラマ化した作品。
「錐」はイ・スインという一人の人間の成長ストーリーである。
普通に生き、じっと自分の場所にまっすぐ立っていただけだったが、 上から不当な扱いをされたために、紙を突き抜けて出てくるような人。
「錐」はそんな人の話を始めようとしている。
【背景】
韓国社会は1990年代に新自由主義の世界体制に編入され、移住労働者、 女性労働者を<低賃金>で活用、労働の<交渉力>は急激に減っていった。
ドラマの舞台となった大型スーパーは1990年代後半から増えていき、 IMF以降、労働市場に溢れ出始めた女性労働者たちは主にスーパーで 低賃金と非正規職という悪条件に耐えながら稼いでいた。
直接雇用の正規職は10人に1人の割合くらいだった。
さらに「売上が出なければ年齢の高い女性から順番にクビにする」という強迫を受け、 2000年代に入ってからの大型スーパーは人員を厳粛して費用を減らそうと試みていた。
2003年フランス資本のスーパー・カルフールのイルドン店での戦いは、占拠闘争など 512日間の闘争で、労働組合の幹部たちは解雇となったが、労働組合の半分以上が勝利 を収めた。
労働組合のストライキ闘争が社会的連帯に繋がり、最後には勝ち取った数少ない事例。
【ストーリー】
イ・スイン(チ・ヒョヌ)は、気弱で臆病なものの、不義と不合理な状況は我慢できない。
軍隊での不条理に耐えられなかったスインは、除隊をして外資系流通会社に就職。大型スーパーのマネージャーとして勤務する ことになる。
会社は全面的に非正規販売職を追い出すことに 躍起になっていた。
そんな会社の不義を見ていられないスイン。
会社からの圧迫と対立という絶望的な状況の中、 スインは労働相談所を訪れ、そこでク・ゴシン所長(アン・ネサン)に出会い、労働法を 武器に不条理を強要する社会と戦うことになる。
抑圧された社会を<錐>のように突き、 労働者たちが忘れてしまった、自らの権利を取り戻そうと、スインの戦いが始まるのだが―!?
実際にあった話をもとに製作されたドラマらしいですね。
自分もスーパーに勤めてるから心情がわかるわー。
見ていると腹立たしくてつらい(; ・`д・´)
映画『明日へ』(原題:카트)←カート
を思い出しました。
『明日へ』最後の場面
女優さんたちの必死の演技が良かったよー(ノД`)・゜・。
こういった過去の戦いがあったから、労働法が改善されたのでしょうね~。
難しい事は分からないけど……
「マクワウリ」
スーパーが舞台なので、よく登場します。
「サムディダス」
緑色は珍しい
「木製物掛け」