精霊:グレイグ
グレイグ
湖に棲むウンディーネ(女性の水の精霊の総称)。
月が出ている時に小船にのって遊んでいる。月が無い時は、湖の中で眠りにつく。
金髪でか弱い乙女の姿だが、けして侮ってはならない。人はその姿に魅了され、歌声に魅了され、湖へと引きずり込まれる。グレイグの棲む湖にはけして近づくな。また、グレイグが近くにいないと思っても、湖の近くではけして彼女の悪口を言ってはいけない。彼女はすぐに現れて、あなたは囚われてしまうだろう。
湖に赴く時は、パンとチーズを持って行くべきだ。命が惜しいのならば。グレイグに出会ってしまった時に、パンとチーズを差し出す事が、唯一見逃して貰う方法だ。
【モデルとした神話】
出 展:英国 ウェールズ伝承
名 前:グウレイグ/Gwraig 湖の貴婦人/Lady of the Lake グウラゲズ・アンヌーン/Gwraiges Annwn
容 姿:金髪で、青白い肌の美人。
属 性:湖の精霊
棲み家:森の中の湖に棲む。但し、湖の中ではなく、小船に乗っている事が多い。
知 能:人の言葉を理解し、弦楽器を弾く。医学の知識に優れている。
特 長:牛を数多く飼っている。金色の船にのって遊んでいる。歌が非常に得意。
好 物:パンとチーズが大の好物。
害 悪:パンとチーズを持っている事がばれると、すぐに欲しがる。与えないと、奪おうとする程。
また、彼女達に悪口を言うと、湖に連れ込まれる事もある。
対 処:基本的には温厚で、むしろ、パンとチーズを餌に、彼女達へ結婚を迫る人間も多い。
三度殴ると、悲しんで二度と姿を現さなくなるなど本来非常に臆病。
起 源:元々、ケルトの女司祭が湖で遊んでいただけ、という説が強い。
備 考:アーサー王の2本目の聖剣エクスカリバーを与えたのはグウレイグという説もあるが、他の説も多い。