七月二十日「海の日」明治丸①~からの続き




ヤンキー野郎どもに好き勝手されて

ボロボロになって返って来た明治丸だが

皇室に関わり深い船


御座所の壁絵は

返還後に丁寧にペンキを剥がし修復され

船内も何度も何度も修復し復元した

管理保管をしている大学側関係者の地味な努力には

頭が下がる


明治時代の明治丸の標識看板




上甲板の海図室と船長室と天窓



船の先端  船首


タイタニックて映画で

主役の恋人が重なり合い

船の先端で両手を広げる場面があったが


この船首を見て

その場面を真似したアベックが

いただろうなぁ?

と勝手に想像をした


もし


俺が若くて

マブいネェちゃんを連れていたら

間違いなく真似しただろう

そしてガイドさんに怒られたかも?
船を操縦する舵輪

明治丸は帆船だから

舵輪は船尾にあり

重たいので二人係で回し舵を取ったらしい

帆を張るマスト

明治丸は二本マスト…もしかしたら三本だったかも?…忘れた


もう一本の帆を張るマスト


数個ラッパの口の様な黄色い大きい筒の穴が空気穴で

昔は船内にエアコン等無いので

航海中この穴から風を船内に送り込んだ




船尾部分の上甲板の天窓と奥の船尾に舵輪が

見える
地上から見た船尾の外観


小窓が開いている内側が

一等客室のサロン

普通

船の窓は丸窓だが

明治丸の一等客室の窓は四角い窓で

当時は珍しい窓の造りだった

二等客室と先端の方は丸窓だった



船尾と船首に

アカンサスと言う植物が描かれている

明治丸の船尾の側に実物のアカンサスが植えているが

植物に疎いので

見たことも聞いた事もない植物だった

ガイドさんの話に依ると

一万円札にも描かれている植物と言うが

最近は残念な事に

財布の中もポケットの中にも

ジャリ銭だらけで

紙を持っていたとしても漱石ぐらい

諭吉を滅多に手にする事もお目にかかる事も無いので

アカンサスの絵柄を確認出来なかった

一万円札を持っている金持ちの人がいたら

確認して見てくれ


地上の斜め横から見た明治丸の外観




斜め上から見た明治丸の外観

近くに明治丸資料館があり

二階のガラス張りのテラスから明治丸を上から見ることが出来る

資料館には

明治丸の資料の他にも

日本の帆船や商船の資料や歴史、船の部品等が展示されていて

資料館でもガイドさんが懇切丁寧に解説してくれる

明治丸見学と資料館見学で一時間位だが

ガイドが付いて入館料もガイド料も取らず全て無料だから

貧乏人の俺としては嬉しく有難いが


この様な貴重な物をロハで見せてくれて


なんだか申し訳ない気持ちになった






七月二十日「海の日」明治丸③~に続く