先輩の教え | 幸せの大挑戦

先輩の教え

 その昔、修行時代に働いてたお店で、

大雪に見舞われた時があったんです。

社員は全員お店にきます。もちろんのこと。

でも、業者さんが雪のせいで、お店に来れるのが

何時になるか分からないと連絡があったんです、

車がまったく動かない事態に見舞われたんです。



どうしようとなったんです。

売る商品もない。この様子じゃあ、人も来ないだろう。

お店を閉めた方が、人件費も、光熱費もかからなくなるから、

今日は閉めた方がいいんじゃないか?

色々な事が頭を悩ませます。



 そんな時、当時全店舗の現場を取り仕切ってた、

大先輩に、「どうしたらいいでしょうか」と、連絡をしたんです。


先輩が僕らに伝えてくれた言葉は、

「そうかぁ、それはしかたないなぁ。でもなぁ、

お店は開けてほしいんだ。

こんな大雪の日でも、もしかしたら

来てくれる人がいるかもしれないだろ。

そんな時、お店が閉まってたら、どう思うんだろ?

売れる物がないのはしょうがない。作れる物だけでいいから

お店は開けよう。一人も来ないかもしれないけど、

もしかしたら、来てくれる人がいるかもしれないから、

その人達ために、店は開けておいてあげてな。」




この日、業者さんも来ることが出来ない日、

お店は大盛況でした。



 

 お店は、自分達の利益を追求するために、

存在してるわけじゃぁないと、この日感じました。

もちろん、利益を出せなければ続ける事はできません。

商売は大切にしないといけない優先順位があるんだと思います。


僕らの無事を確認したあと、

先輩が、次にに大切にしたのは、利益の事なんかでなく、

僕らのお店に遊びに来てくれるお客さんでした。

自分達の事ばかり考えてしまってた自分達には、

大切な人の「こころ」をすっかり忘れてしまってました。

このお店は伝説です。

僕の心を大きく成長させてくれました。

この仲間と一緒に働ける事に、

誇りを持ってました。

そう、そのお店の名は、やっぱし




     てっぺん!!!!!!!



明日も、もちろん、



絶好調でお店はオープンしまーす。