運命の人

 

感じなかった赤い糸

 

大学に通うにも十分近かった実家を抜け出した私は

自活するために稼がねばならずあせる まずは居酒屋でアルバイト生ビール日本酒

 

そこで出会ったひとつ下の女の子が 以前スナックでバイトしてたことがあって

一緒に働きに行こうチョコって誘われたのです

 

人見知りで口下手だった私が それまでもあえて選んできたのは

コンビニやファーストフード 飲食店などの接客業ばかりでした

 

人と話す仕事に就くことで 苦手を克服したいと思っていたからです滝汗

 

そんな私にとって水商売のアルバイトは

究極の修業の場で 尚かつ お金も稼げる 打ってつけの場所に映りましたお願いキラキラ

 

まだまだ子供だったから安易な考えで 臨んだ仕事でしたが汗

行った先が家族経営のきちんとしたところだったのが

今 考えると幸いでした汗うさぎ

 

スナック というよりは 女の子もたくさんいて

でもキャバクラみたいなキャピキャピした感じはなく

どちらかというと 落ち着いて飲めるクラブ といった

ところでしょうかリキュールロックグラス

 

 

日本人離れした美人で怖そうなママさんと

旦那さんである気さくなオーナーさん

 

そしてお店を手伝う2人の息子たち

 

その長男が 後に私のパートナーとなり

私が看取る運命となった人なのですが

 

赤い糸? 頭の中で鐘ベルが鳴る?

そんな事をよくいいますが

私の場合はぜんぜんそんな事はなかったし ビビビッラブとも来ませんでしたあせる

相手もそうだったと思います。

 

ただ不思議なことに その日彼がどんな服を着ていたか

っていうことと 出会った時の場面だけはしっかり脳裏に焼き付いています。

 

そして こんな人いるんだポーンと思ったくらい

明るくて でも失礼なくらい率直な ぶっちゃけた人でした

 

最初は変な人 だったのが徐々に気になる人に変わり

そして付き合っていったのですが

 

やっぱり性格が正反対だからか 最初はすれ違いばかり汗

しかも人見知りな私は 自分をさらけ出すまでに時間がかかりましたショック

 

でもお互い我慢強いという変なところで似ていたので

長く付き合ううちに なんとなく強い絆が出来て

 

気づいたら 大親友のような存在になっていました

 

だから 一緒にいた26年間でくだらない口喧嘩をのぞいて大喧嘩したことは

多分2回? しかありません

 

のろけみたいに聞こえるけどそれは事実で

でももうこの世にいない人のことだから 自慢にものろけにもならないけど照れあせる

 

彼氏なのに 親友みたいで お兄ちゃんみたいで 

かと思えば息子みたいで お父さんではなく どっちかっていえば お母さん

みたいな人でした

 

家業が水商売ということで それで後ろ指さされないように

お母さんが子供たちを厳しく育てたので 彼は考え方も人付き合いも

私よりしっかりきちんとしているところがありました

 

でも彼の家の事情はやっぱりそれなりに複雑で

ましてや堅物サラリーマンの私の父とは合うわけもなく

あちらのお母さんも一筋縄ではいかない人だったので

籍は入れず 世間でいうところの 内縁の妻でしょうかキョロキョロ

 

たどり着いた結末を考えるとそれが よかったのかもしれませんおねがい

 

でもあの頃の私はそんなことは知る由もなく

年を取って死ぬまで一緒にいるものと 疑わずにいました

 

周りの友達に将来を心配された時も 私のことはどうぞご心配なく

それより他の人を心配してニコニコ

くらいなそんな傲慢な気持ちがあったのを 

神様はちゃんと見ていたのかもしれません

 

そんな私についに鉄槌がくだされます

 

 

↓あの頃の私。当時は”写ルンです”が主流だったからいつでもどこでも

スマホで気軽に写真を撮れる今と比べると撮る機会も少なくて

当時の写真はほとんど残っておらず…

唯一自分の変化がわかりやすいのが免許の更新写真でしたあせる

 

もっと撮っておけばよかったかなぐすんと思う気持ちと

過去は過去と思う気持ち…

でも基本的には過去よりも今が大事だからいいかな と思います照れ

 

その時その時の顔つきが当時の自分自身を表しているようで

感慨深いうーん

 

 

 

 

To be continued…流れ星