やっと初心者ランナーの◎ちゃんと、ご一緒ランに持ち込めたようだな。
良し。ご苦労。
ちょっと待て。確認だが。独身か。
不倫じゃねえだろうな。
背後関係を調べたか?
よし。それならいい。
不倫ランは上級編で説明するが、油たっぷりの肉を身体に巻き付けて猛獣がウヨウヨいるサバンナを二人で走るようなもんだ。
そのプラトーンランは、次回説明する。
しかしここも油断は禁物だ。
ランナー=デート=ランニング
に構図はなるのだが、
この◎ちゃんはかなり可愛いと来てる。
ファンもかなり多い事だろう。
SNS で公表していくか。
隠していくか。
それもかなり重要な判断基準になってくる。
そしてかなりの確率で女子は、その楽しい1日をアップしたがる傾向がある。
「俺さ、いない事にしてくれていいよ」
とあらかじめ申し述べておく事も可能だが、
(ワタシはオフィシャルブレンズじゃないんだ、影の女扱いなんだ。遊びなんだ。身体目的なのね。いやらしい!この変態野郎。)とヘソを曲げられる危険性もはらんでいるので、注意が必要だ。
友達進行だとアップ。
恋人進行だと自粛。
という感じだろう。
友達関係でのランでも、二人だとこれがまた違ってくる。端から見たら恋人関係に普通に見える。
そしてランナーの休日の動線が一緒だという事を忘れるな。
この広大な東京で、絶対誰にも会わないよなとか思いながら、イチャイチャしつつ走ってると、いつか必ず会う!
もう一回言おう、いつか必ず誰かと会う。
「あ、◎ちゃん久しぶり♪」
なんて、高級ランウェアを身に惑い
いかにもクラフトビールが好きそうな野郎ランナーが現れる。
「あ、◎◎君久しぶりー元気ー?」
チラチラと横目で君を見てくるだろう!
「あ、友達と一緒ー?」
間髪入れず睨み付ける!
悪魔の如く睨み付ける!
相手の目玉が焼けるくらい睨み付けろ!
怒涛の如くのガン付けで、
「あ、なんか忙しそうだから、またね!
そのクラフトビール野郎は消える。
よくやった。
それでいい。それが好ましい。
大体が、ランナーという種族は、腹の中は違ってもピース野郎が多いからきおつけろ。
みんな友達みんな友達わーい!
友達の友達も皆友達わーい!
彼も彼女もみんなみんな大好き!愛してる!
君と君、ぼくとぼく、仲間と仲間、愛してる!
うるせえい!!!
と確実な意思表示はしておいたほうが良い。
そしてだ、しばらく楽しく◎ちゃんと走っていてコンビニに寄ろうとすると、7、8人のランナーの集団がいるではないか。
これはヤバい。なんか嫌な感じだ。
素通りしよう。
としたら、
「あれ、◎ちゃんじゃね!」
なんて大きな声が聞こえて、ワラワラと走って君達の回りに集まってきた。
人数が多いので、先ほどのガン飛ばしは効きそうにない。
そうこうしてるうちに回りを取り囲まれ、
君は端に追いやられてしまう。
オレが◎ちゃんの今日のヒーローなのに。
だんだんイジケてしまうそのココロだ。
ここが我慢だ。負けるな。
突然その中から一人のランナーさんが近寄って来て、
「レースとか出られるのですか?この人達全員サブ3なんだよ。」
と自慢気に言ってきた。
こいつなんなんだ。レースの事を聞いてきて、何も聞いてないのに、全員サブ3ってそのお答えは、みんな速いから君には◎ちゃんをゲットするのは無理だよ。ってそんな感じか。
オレが2時間半だったらどうするんだ。
その全員サブ3って言葉…
ぜ、ん、い、んって所が妙にいらつく。
だからどうしたんだ。またその面々が健康的ランナーの装いで、また嫌な感じだ。
オレ、爽やかサブ3ランナーです。って感じが凄い嫌だ。何そのサラサラヘアーは。そこまでサラサラを強調する必要性ある?オレはいい匂いです的押し出しうざい。頭髪もサブ3って言いたいの。タンクトップと履いてるナイキも嫌みに見えるし、その言い方がサブ3水戸黄門風な言い方で、オレは「へへー」って土下座しなくちゃいけない感じ?
「へえ、凄いですね」
そんな事ぐらいしか言えないだろ。
「◎ちゃんトイレ大丈夫?」
甘い声で◎ちゃんに伝えると、
「あ、じゃあ行ってくるね!ちょっと待っててねー」と言い、コンビニの中に消えた。
残った野郎集団。
そして、
オレは腕を腕振り回しながら、
「ピー!エー!エヌ!パン先生!へいへい!ピー!エー!エヌ!パン先生!へい!へい!ひーーーひゃっほー!」
叫んだ。
暴れた。
腕を振り回した。
お尻を振り回した。
腰をガクガク動かした。
白目を剥いた。
涎を垂らした。
白いものが口から出て来た。
ブリッジして動いた。
「ぶへへへへ、ぶへへへへへ」
野郎共が消えた。
「お待たせー♪あれ、みんなは?」
「なんか、急いでるみたいで先ほど出てったよ」
道を見ながら答えた。
「そうなんだ。残念久しぶりに会ったのにな。あれT シャツに染みついてるよ」
「ハハハ♪あれ、汗かな、ハハハ」
作戦成功
それでいいのだ。
わかったか。ここはかなり重要だ。
赤線を引いておくように。
気持ち悪かろが、怖かろうが、この◎ちゃんと楽しく1日過ごせればいいのだ。
そして横で走ってると、たまに触れる肩と肩が、
ぬくもり感じるー
良かった。
興奮ぎみに走ります。
途中で二人で食べる物は、勿論テイクアウト。店内に入ってお座りして食べちゃ駄目だ。
初心者には、鯛焼きなんては、もの凄くいい。
ちょうど鯛焼き屋さんがあったので、二人で買ってみよう。
まず◎ちゃんが買うメニューを聞いてみよう。
「えー♪ワタシあずきかなー♪」
なんて言ったら、すかさず、
「オレはカスタードにする」と言って、
別々の鯛焼きにする。
そして二人で歩きながら食べるのだが、
カスタードはすぐに急いで食べなさい。
そして、
じっと
◎ちゃんの鯛焼きを食べている所を見つめなさい。
そう
やらしく、欲しそうに、はうはう、
「あ、これ少し食べる?」
ほら来た!◎ちゃんの食べ掛けの鯛焼きを食べれるぞ。
もうペロペロ行きたい気分を圧し殺して、
「ハムハム♪」
前歯で優しく食いちぎり、そしてあんこもペロリ。
◎ちゃんと間接キッスーーー!
と叫びたい気持ちは圧し殺して、
「美味しいね」とニッコリ微笑もう。
そして今日のランのゴールは二人で手を繋いでゴールだ。
「ゴール♪」
すかさず「おめでとう」を言え。
何がおめでとうなんだか、わからんけど言え。
そしてすかさず、手作りの折り紙で作ったフィニッシャーズメダルを首に掛けてあげるだ。
そうゆっくり首に掛けてあげる。
安っぽいとかいうんじゃねえ!
照れるな。やれ。微笑む!
またそこで「おめでとう」だ。
◎ちゃんのココロドッキュンで、
「ありがとう!」
でうるうるしてる所に、
そしておもむろに、リュックからタオルを出して肩から掛けてあげて、肩を抱きつつ銭湯に向かうんだ。
「よく頑張ったね」
歩きつつ優しく言う!
タオル越しに強く抱き締める。
いい匂いか?いい匂いだろ!
クンクンしていいぞ。
ほらクンクンしろ!
しろ!
ばれるなよ!
「フガフガ…」
し…あ…わ…せ、
たまらん。
ええな。
オーイエーイ!
よし、お疲れさん。
これがランナーズラブ理論中級編だ。
少し難易度が高いが、みんなの検討を祈る。
アディオス!
☝️朝ランしてきたよ☝️
またねー👍ちゃお‼️