先日お茶した友人が、

数年前、「くも膜下出血」で倒れて

三途の川を渡り損ねて帰ってきた

という話を聞いた。



以前もきっと聞いたはずなんだけど

その頃は「くも膜下出血」をよく知らなくて忘れていたみたいで、、

 

 

私の夫は「くも膜下出血」で倒れてそのまま帰ってこなかった。

だから今は同じ話でも身を乗り出すように聞いていた。

 

 

友人は夜、帰宅してその日会っていた友人にラインをしていた。ラインの送信ボタンを押した瞬間、突然なんの前触れもなく殴られたような、バットで思い切り殴られたような凄まじい痛みを感じたという。


そして倒れた。

 

娘さんが洗面所から部屋へ入って

倒れている友人を発見し、救急車を呼んだらしい。

 

 

友人は意識はないものの、耳はずっと聞こえていたそうだ。

救急隊員がバタバタとやってきて

友人の様子を確認してどこかへ

『応答なし!』

と伝えている声が聞こえていて

だけど体はまったく動かなくて…。

 

 

救急車で運ばれてる時も、

救急隊員が電話で受け入れ可能な救急病院を探している声をずっと聞いていたそうだ。

『〇〇病院、オペ中で受け入れ不可です』

それはもうはっきり鮮明に聞こえていたという。

 

(私、どこへ運ばれるんだろう)

 

そんなことをぼんやり朧げに思っていた…そして意識が完全に途絶えた。


 

次に目を覚ましたのは、翌日。

手術が終わってベッドに手から頭から20本くらいのたくさんのチューブに繋がれた状態で目を開けた。

 

 

友人は今、後遺症もなく生活している。

 

 


私の夫もそうであってほしかった。。

きっと倒れてすぐに家族が119番したのが功を奏したのだろう。

 

夫の場合はいつ倒れたかわからない。

朝、起きたら倒れていた

 

もちろん、私が外へ出かけている間でなくて

せめてよかったとは思うけど

 

私が起きているときだったら、

もしくは倒れていたのが風呂場や玄関だったら

もっと早く異変に気付けたかもしれない。

どれだけ言ってももう遅いのだけど

 

そして5類になったとはいえ

コロナとかなかったら、、

病院に泊まってずっと話しかけることができていたら、、

 

 

 

ただ、友人の話を聞いて

夫の倒れたときと重ね合わせて

少しでもあの時の夫のことを知ることが

できたような、そんな気がした。