ご訪問ありがとうございます
今日は
誤嚥性肺炎で
入退院を繰り返していた
80代 T道さん
要介護4
と同居の奥様のお話です
とても考えさせられる結末でした
Tさんは
奥様と息子様と同居していました
奥様80才は
難聴をお持ちで
ご自身の健康にも不安が
あります
でもT道さんのお世話や
家事を完璧にこなしていました
息子様50才は
会社勤めで
仕事も忙しかったのですが
会社が休みの日は
野球観戦⚾️など
自分の趣味も楽しみたいタイプ
永遠の少年っぽい
◆契約とかはしてくれるけど
介護はお母さん任せ
T道さんが
誤嚥性肺炎を繰り返していることから
訪問医
嚥下訓練の先生
ディサービス
訪問介護
の4職種で
誤嚥性肺炎の再燃予防に
つとめていた
ある日
T道さん宅に
デニッシュパンを手土産に
昔の同僚が尋ねてこられました
T道さん
上機嫌になり
気が大きくなってしまったのでしょうか?
食事や水分は
トロミ付きだよ!
それ以外はNGだよ!
と周りから
口を酸っぱく言い続けられ
本人もずーっと努力していた
のにも関わらず…
一口パクリ
してしまいました
たった一口
ですが…
案の定
その日の夜から発熱
よって
ベット上で抗生剤の点滴治療
が始まりました
当然、口から摂る食事にも
入念な注意をはらわれたため
奥様は神経をすり減らしました
T道さんは
発熱による食欲低下も見られ
歩行不安定となり
尿カテーテルが導入され
ほぼ寝たきりとなりました
オムツ交換
着替えなどで
毎日、朝夕
嚥下訓練の先生なりヘルパーなりの
訪問が必要となり
他者の訪問に気が休まらない奥様
目に見えるように
疲れてしまわれました
(ご本人ではなく
奥様が疲弊)
その後
奥様や先生方のおかげで
T道さん無事回復されました
しかし
安心したのも束の間
ひと月も経たない
ある日のこと
奥様
突然
シャッターを下すように
夫である
T道さんを
受け入れることが
できなくなってしまいました
私には無理と
全てシャットアウト
結果
T道さん 望んだわけではないけど
即
施設入所
という道をたどりました
妻の取り乱しぶりに
入所を承諾しない訳には
いかなかったのでは…
と想像します
入所は
元々ディサービスやショートステイで
お世話になっていた施設
あっという間に話がすすみ
3日後には入所となりました
(こんな早いの始めてみた👀
ケアマネさん凄いです)
一番の要因は介護力不足
ですが
ここに至るまでの
ご夫婦の関係性を見るに
なる べく して
なった
と思ってしまうのは私だけでしょうか…
(どこのご夫婦にもある?)
『おーい お茶🍵』
『はーい、今すぐ〜』
『ちょっと熱いなぁ〜』
『じゃあ、もうちょっと冷ましましょうか』
こんな日常送っておられました
↑
これ
どちらが悪いと言うわけでもなさそう…
お互い
今更
変わることは
できない
のですよね…
入所の引きがねとなったのは
誤嚥性肺炎の再燃
でしたが
このご家庭の場合
そもそも在宅介護の継続は
難しかったのかも…
と思います
それぞれのご家庭に合った
選択がある
と心底思い
とても勉強になった経験でした
我両親
同じタイプかも
さて
T道さまの入所から
ひと月が過ぎたころ
奥様より
とてもご丁寧なお手紙を
いただきました
奥様が以前話されていた
『手紙を書くのが好き
切手を選んだりワクワクする』
を感じさせる
奥様らしいお手紙でした
奥様のペースで
穏やかに
お過ごしのようです
T道さん
私も急に訪問がなくなってしまって
複雑な心境です
でも
どうか
新たな住みかで
安心安全に
お過ごしくださいますように