82才 M子さん(要介護2→区分変更中)
内縁の夫死去後
団地で独居生活を送る
身寄りなし
M子さん宅は
ゴキちゃん🪳や悪臭を放つ家として
地域で問題になっていた元ゴミ屋敷
ある日ゴミの山から出られなくなり
『助けてー』と大絶叫
地域の方に引っ張り出して貰ったそうです
それがきっかけとなり
今まで誰もメスを入れられなかった
ゴミ屋敷の片付けプロジェクトが
包括センター主導のもと決行されました
その間M子さんは施設に入り
家の中のものを全て廃棄するという
大胆な方法をとりました
というより
取らざるを得なかったのですね
ゴキちゃんのフンとか
凄かったようですから
ゴミの廃棄が済んだ後は
私たち訪問介護の出番です
M子さんの生活を整えるため
75才越えのベテランヘルパー投入
みるみるうちに快適に暮らせる環境を得た
M子さん
すっかりヘルパーと仲良くなりました
私もカーテンにへばりついた
ゴキちゃんの卵をとったり
バルサンでお亡くなりになった
300匹🪳くらいを片付けたり
させていただきました
ゴミはゴミ箱に捨てるんだよ
食器は洗っておいてね
などなど などなど
逐一声掛けをした結果
ゴミ屋敷に戻ってしまうことは
ありませんでした
めでたしめでたし
そんなM子さんですが
昨年末、ディサービスで失神し
救急搬送されました
ヘモグロビン値が極度に低く貧血症状
輸血を勧められるも
針を刺したくない!と猛烈な拒否
血液検査の針を刺すのもイヤだ
その他の検査もイヤだ
イヤイヤ病にかかってしまいました
そんなことですから
貧血の原因も分からず治療もできないまま
退院させられてしまいました
独特のダミ声で
あーじゃない、こーじゃないと
テレビを見ながらアハハと豪快に笑い
ガラッぱちな憎めないバァちゃん
ですが
退院して1ヶ月
現在は1日のほとんどをベット上で
過ごしています
食は細くなり
60キロを超えていた体重は
40キロを切ってしまいました
わたしたちの訪問は
オムツ交換と食事準備のため
朝昼夕の1日3回
その他買い物や洗濯など
生活面全般の支援もしています
訪問診療の先生曰く
鉄剤の処方と
ずっと続いている微熱に対する
お薬を出すくらいしかできないね、と
先生に対しても口を一文字にして
プィッっと背を向けてしまいます
顔色蒼白
食欲減退
倦怠感が増し
幻覚を見ることもあり
無口になり
ヘルパーに辛く当たることも増えました
そんな中でも
一番に大切だと思うこと
それは陰部を清潔に保つこと
排泄介助です
M子さんが使っておられる
『尿取りパット』
安価!使いやすい!
薄くて柔らかいから
ゴワゴワしない
モサモサしない
M子さんの尿量には合ってます
一回あたりの尿量が多い方は
蛇腹状にしたパットを追加し
陰部にあてるなど工夫が必要かも知れません
(どんなパットであってもその方に
合わせた工夫は必要です)
M子さんが穏やかに過ごせますように
日々務めさせていただきます