思ったよりも痛みは強かった。
疲労感。
自分の身体が自分のもので
なくなったような感覚。
未来が見えない不安。
時間だけが流れ、
自分だけが取り残されていく
ような焦り。
そんな日々。
私の人生
ずっとワーカホリックだった。
働くことが当たり前で、
走り続けることが当たり前で、
休むことの意味が
よくわからなかった。
「脊椎のダメージ、
舐めないほうがいい。」
みんなが心配そうに
言ってくれた![]()
だから、
とりあえず横になってみた。
重力のない状態は
確かに楽だった。
そのまま眠り続けた。
数日が過ぎた。
食事に
興味がなくなった。
誰かと連絡を取ることも
億劫になった。
携帯電話の充電すら
しなくなった。
気がつけば、3日間
痛み止めを飲むための水分しか
とっていなかった。
その時、はっとした。
このままだと心が死ぬ![]()
慌ててできることを探した。
身体は元通りではない。
痛みもある。
でも歩くことはできる。
まだ動ける![]()
大丈夫。
参加できる勉強会に参加した。
誰かと話す。
楽しい。
誰かと食事をする。
美味しい。
ひとりじゃない。
少しずつ息を吹き返した
気がした。
顔を上げると、
心配してくださる人たち
の声が心に届いた。
怪我をしてからというもの、
本当にたくさんの方が
メッセージをくださった。
昔からの友人たちも、
それぞれが抱えている
悩みや弱さを見せてくれた。
そこで気づいたことがある。
もしかしたら、これまでの私は
「強そう」
「タフそう」
「なんでもできそう」
そんなふうに
見えていたのかもしれない。
だからこそ、
弱音を吐く場所が
なかったのかもしれない。
失ったものばかり
数えるのはやめようと思う。
数え始めたらキリがないから![]()
今は休むことを認めてくださっている
クリニックに心から感謝している。
私がいないことで、
きっと現場は忙しくなっている。
スタッフの皆さんには
迷惑ばかりかけて
しまっていると思う。
申し訳なさで胸が痛む日もある。
それでも今の私にできることは、
焦らず回復すること。
そして学ぶこと。
私には私のできることを
するしかない。
そう腹を決めた。
いつか必ず元気になって、
いただいたご恩を
お返しできるように。
今は知識を詰め込もうと思う。
前を向いて歩き出せる、
その日のために。

