2年ぶりのK-BALLETの舞台を観ました。

 

今回より、Kバレエカンパニー設立25周年を記念し、主要ダンサーより直筆サイン入りフォトカードを手渡しでプレゼントの特典付きのKプラチナシート (最前1〜3列目 22,000円)が販売され、バレエにも推し活要素が取り入れられました。

当然の如く、即完売!どうせなら、最前列1列のみ、芸術監督の直筆サイン入りフォトカードを監督自身の手渡しでプレゼントを50,000円で販売すればいいのに、とワタシは思いました。

 

誰もが知っているアンデルセン作の『Mermaid』を、熊川さんは徹底した美意識で美しい「大人の童話」に仕上げました。

 

舞台装置も衣装も他の団体と比較して、非常に細かく作り込んでいて、その一切の妥協を許さない完成度には毎回驚かされます。

 

特に海底の場面での、魚達の振り付けが素晴らしく、「こんな表現ができるのか!」と感心しました。

 

「Alladdin」もそうですが、映像とワイヤーアクションの発達で、絵本やアニメでしか表現できなかった世界が、実際に舞台で演じられるようになったのは凄いと思うのですよ。

 

芸術監督の頭の中にある世界を表現し易くなったけど、それに応えるダンサーへの要求は高くなる一方で、大変な世界ですね💦

 

『Mermaid』は、現在主流となっているクラシックバレエ+コンテンポラリーではなく、全てクラシックバレエの舞台で、それが返って新鮮に感じました。

 

こういう童話は、大人になると感想が変わりますね。

 

「悲しい、可哀想」と表面の感情だけはなく、もっと深い部分で感じたり、考えたりするようになります。

 

大人にこそ童話が必要ではないか、と思いました。