遠藤周作の「スキャンダル」を、何となく本棚から取り出して読みはじめました!なんか重い話が読みたくてのチョイスだったんだけど、横にあった「沈黙」では重過ぎるかな~と、こちら!昔、読んだような、読んでないような…!?

キリスト教作家の勝呂は、自作の文学賞の授賞式で醜悪な顔つきをした自分にそっくりな男が招待客の後ろに立っているのを目撃する。その時から彼は、〈のぞき部屋〉や〈SMクラブ〉に自分が出入りしているというスキャンダルに巻き込まれ、もう一人の自分を探す…。

アタシが〈文学〉というものに興味を持ちはじめた〈昭和〉という時には、凄い作家たちがバリバリ現役で活躍していました!吉行淳之介、大江健三郎、安部公房、石原慎太郎、倉橋由美子、北杜夫、有吉佐和子、開高健……今や伝説の作家たちが名作や実験作品を書き綴って発表し、〈文学〉が社会現象になったりしてました。遠藤周作もその一人!「白い人・黄色い人」「海と毒薬」「沈黙」「死海のほとり」「侍」「深い河」…現代でも読み継がれている多くの名作を残した日本を代表する偉大な作家です。そんな遠藤周作の作品のなかでも隠れたファンが多いのがこの「スキャンダル」!

やっぱり、昔読んでました!「忘れているものよね~…昔の乱読できる体力が無いもんな~!思い出せないってボケの始まり!?」と己に嘆きながら遠藤周作の分身と思われる 主人公の勝呂 という作家ともう一人の〈彼〉を探す冒険に同行します。人の二面性とキリスト教文化のなかの善と悪とを対比させる作品の主軸に、遠藤周作がキリスト教作家としてなすまでの苦悩的な部分を織り込んだり、罪や欲望が悪なのかという日本人には理解しづらい問題の提示など万人ウケする作品とはおもえないけど、「それがオレの〈文学〉だから!」と作者の声が聞こえてくるくらい、やはり何かが残る作品!作中に出てくる小泉今日子やシブガキ隊などの当時の若者文化や言葉使い。〈のぞき部屋〉などの性風俗はいま読むと古臭く感じるのはご愛嬌!百年後にこの作品が残ったら、小泉今日子に注釈が付くかもしれないんだから~!


お客様にチケットを戴き、山田洋次 監督の「ちいさいお家」を観てきました。

健史は大叔母のタキのお気に入り。タキが亡くなり、遺品の整理をしていると、健史へと託したクッキーの缶箱が…中には健史がタキに書き綴らせた彼女の自叙伝が入っていた。タキの語る彼女の半生…昭和11年に山形から女中奉公として東京に働きに出たタキは、当時としてはモダンな赤い三角屋根の平井家で働くことになる。玩具会社に勤める主人の雅樹、その妻 時子、5歳になる息子の恭一と タキ は家族に愛されて穏やかな日々を送っていた。ある日、雅樹の部下で板倉という青年が平井家に現れる…。

原作は本作で直木賞受賞した 中島京子の同名小説。原作は未読だけど映画を観て「きっと、優しい素敵な小説なんだろうな~」と感じ、読んで見たいと思わせる映画でした。つまり、原作が良いから映画になる訳で、映画が面白かったら原作がツマらない訳がないという、アタシの法則なんです。何となく先の読める展開ながら、ミステリーではないのでそこはご愛嬌!映画の世界に入り込ませてしまうのはさすがベテラン監督の手腕!山田洋次という日本映画の巨匠の〈チョット意地悪〉な違った一面を見れる映画です。

老年のタキを山田映画の華!倍賞千恵子がとても可愛らしく演じていますが、注目は若い時代のタキを演じた 黒木華 という女優の旨さ!最初は蒼井優かと思ってしまいました…。野田秀樹の元で演技を学び、「シャニダールの花」で主演を張った注目の若手女優。松たか子、片岡孝太郎、橋爪功、吉行和子、室井滋、笹野高史、松金よね子…とクセのある役者のなかで、とにかく彼女の控えめで素朴な演技はキラキラ輝いていました!これからも追いかけていきたい若手の女優さんです。あっ、TVドラマ「リーガルハイ」にも出てたわ~!次の朝ドラも決まってるみたいだし、楽しみ!
溱かなえ 原作、吉永小百合 主演の「北のカナリアたち」を観ました。

北海道の北、とある島の分校で6人の生徒を教える 川島はる は子供達に歌う楽しさを教え、交流を深める。ところがある事故で夫を失い、子供達の心に傷を残したまま島を去る。そして20年後、東京で働く はる の元に刑事が訪れ、教え子の一人で鈴木信人が殺人容疑で指名手配になっていることを知る。

吉永小百合と言うと何気に清楚な役を思い浮かべるが、この「北のカナリアたち」ではチョットした汚れ役を演じています。と、言っても吉永小百合が演じる汚れ役なら綺麗なもの! むか~し「天国の駅」で殺人犯を演じていたが、そちらのほうがまだ汚れ役。とにかく、「吉永小百合がこんな役を!?」と、それだけでファンはいいのです。先日観た 高倉健 の「あなたへ」もそうだが、吉永小百合 主演! 高倉健 主演!の映画というだけで、映画スター不在の日本の映画界ではお祭りなのだ!

吉永小百合を囲む様に、森山未來 、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平と6人の若手俳優が20年後の子供達を演じます。この6人だけでも今の映画界では豪華キャストと謳うのに「吉永小百合 主演!」と銘打つのも古い映画ファンにはチョット嬉しいかも!吉永小百合と同世代の 里見浩太朗 が父親役というのも笑ってしまうが…。

兎にも角にも、吉永小百合のための映画!それでいいのだ!北の離島の吹き荒ぶ雪のなかに立つ 吉永小百合 !そのイメージだけでサユリストたちはアガルのだ!スター映画とはそういうもの…そこに良い脚本と演出とバイプレイヤーがついていれば、それが昔からの日本映画!名作の多くはこうして生まれてきたんだから~。アニメやTVドラマの映画化ばかりではない日本映画にこれからも期待します!

PS…言い忘れましたが面白かったよぉ!監督の 阪本順治 の映画なら安心して観ていられます!
この間、映画「麒麟の翼」を観てから松坂桃李って演技うまいな~と感じて、ずっと観ていなかった「ツナグ」を引っ張り出して鑑賞!

〈つなぐ〉とは、生者と死者を一度だけ合わせることの出来る者。その能力と鏡はある一族に代々受け継がれている。祖母アイ子から〈ツナグ〉を受け継ぐことになった歩美は、生者と死者との再会に戸惑いながらも、己の仕事の大切さを理解しはじめる。

原作は 辻村深月 の同名連作短編集。不勉強ながらこの作家は未読ながら、調べてみると多くの賞を受賞やノミネートされてるみたい!エンタメの最高峰〈直木賞〉も受賞してるんだから立派なもんね!この「ツナグ」も 〈吉川英治文学新人賞〉を受賞との事!チョット読んでみようかしらね~。

〈ツナグ〉という超自然的な職業。前提として約束事を決め、決め事を守らぬ場合は死が訪れる…。生者と死者にも決め事があり、生者が会う事を望んでも、死者が拒めば会うことができない。そして二度とその機会を失う。原作ではきっと細かな説明があるのだろうけど、映画だとなかなかの矛盾が垣間見られる。限られた時間のなかの映像化だし、あまり説明っぽいと観ていて冷めてしまう。そう考えるとこの映画では上手く丸め込まれた様な気がする。例えば、いくらファンタジーといえど関わって来るお金や収入の話。〈ツナグ〉の仕事は無償。家はそこそこだし、食卓も中流より上。面会の場のホテルも高級!おばあちゃんが入院した病室だってスイートよん…ところが、アタシが「あれ?」って思うと直ぐに感動のシーンや、見せ場の伏線を貼ってくる…!原作ではそこは説明されてるのかしら?! まあ、面白かったからいいんだけど…。監督、うまいな~!

で、松坂桃李は~というと今回は主役と言いながら狂言回し!「麒麟の翼」の役の美味しさに比べたらチョットだけ損かも!樹木希林はじめ、脇がオイシイところ持ってっちゃってるもんな~! でも、色気はあるし、演技もうまいしイイ役者さんになって欲しいわ~ぁ!

ぶっちゃけ期待していなかった分の、素直に楽しめた映画でした!原作も読んでみようかしら~。







高倉健 主演の「あなたへ」を観ました。

富山の刑務所で指導員を務める倉島英二の元に亡き妻から絵葉書が届く。その内容は故郷長崎の海に散骨をして欲しいと言うもの。そして長崎の郵便局に局留めで妻が出したおっとへのてがみ。倉島は妻の真意を知るために長崎に旅に出る…。

静かでとても心地いい映画。特に大きな事件が起きるわけでもなく主人公の妻への思いをたどる旅に同乗する映画。旅の途中で出会う人々は優しく、人の情や縁の大事さを静かに植え付ける。回想シーンの亡き妻とのシーンは愛しい人との限りある生活は当たり前ではなく、大切なものであると教えてくれる。つくづく人の関わりの大事さと、今を生きている家族や恋人を大事に出来る幸せを感じさせられる映画でした。

主演の 高倉健 をはじめ、妻を演じた 田中裕子 の抑えた演技は絶妙。ビートたけし や今作が遺作になった 大滝秀治、持っていく女優 余貴美子
のオイシイ役どころはズルい!とにかく静かな静かな映画!

そこまで大きな感動もないんだけど、 アタシはこの「あなたへ」が大好きな映画になりました。さすがご贔屓の 降旗康男 監督!健さんとのいきはピッタリね!田中裕子が劇中で歌う「 紅い目玉のサソリ~🎶 」の歌が心地よく耳に残ります。
G・ガルシア=マルケスの「エレンディラ」を再読!アタシをラテンアメリカ文学の迷宮に引き込んだ罪深きオモシロ本!魔術的リアリズムと称された文学世界は読書に新たな楽しみをおしえてくれました。

この「エレンディラ」の日本でのお目見えは1983年。我らが ガボ 様ことG・ガルシア=マルケスがノーベル文学賞を受賞した翌年に、いまは無きサンリオ文庫から出版。いまや文学遺産と言える巨塔「百年の孤独」と「族長の秋」の間に書かれたこの短編集。遅すぎた出版と言ったらそれまでだけど、出してくれたサンリオに感謝!いまはちくま文庫から復刊!まぁ、こんな面白い本を絶版になんかしていたら日本の文化レベルが疑われるわぁ~。

この「エレンディラ」。先に書いたけど「百年の孤独」と「族長の秋」の間に書かれた短編集。それは伏線を含む2作品を繋ぐ要素を持つ文学的に重要な作品集と多くの人はいいます。「百年の孤独」で描かれたブェンディア一族の作った架空の村〈マコンド〉。「ママ・グランデの葬儀」など前日談的短編の数々と併せて壮大なる《〈マコンド〉神話 》をなすその姿はG・ガルシア=マルケスが敬愛してやまぬ偉大なウィリアム・フォークナーの作り上げた〈ヨクナパトーファ郡〉を舞台にした作品群にも匹敵する壮大な文学山脈を繋ぐ、愛らしくも残酷な寓話集が「エレンディラ」。

この作品集は6編の短編と1編の中編の7作品からなる。どれも幻想的にしてリアリティーのある土の匂いのするユニークな物語集団。「大きな翼のある、ひどく年取った男」「失われた時の海」「この世でいちばん美しい水死体」「愛の彼方の変わることなき死」「幽霊船の最後の航海」「奇跡の行商人、善人のブラカマン」と表題作の「エレンディラ」。これは「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」という中編からとったもの!この7作品のなかで、さすがに表題作!「エレンディラ」のインパクトは強烈にしてパンク!とにかく面白い!

巨大に超えた祖母と暮らす少女エレンディラは不注意から祖母の家と全財産を火事でやいてしまう。祖母はエレンディラの処女を高値で食料品店の男やもめに売る。その後も祖母は、失った財産の償いとしてエレンディラと砂漠の村々を旅をして売春をさせる。そしてエレンディラの前に現れた青年ウリセス。二人は恋に落ち、ある計画を練る…。

この中編の魅力的フレーズ…「雑多な人種と身分の男たちからなる列がくねりながら果てしなく伸びていて、まるで背骨が人間で出来た大蛇のようだった」とエレンディラを抱くために多くの男が列をなしたという有名な文章。この本好きにはチョットは名の知れた娼婦の物語はあれよと言う展開で繰り広げられる大人の残酷寓話。その語り口はまさに先人の語る昔話。この物語を読んでいる間は違う世界に行ってしまう。薄暗がりのなか、焚き火の揺れる明かりの元しゃがれた老女の言葉で聞かされる残酷な物語…。アタシの好きな語られる喜びを堪能できる大傑作!
G・ガルシア=マルケスに出会えたことに感謝してしまう。
チョット疲れた時や、元気がない時に何故か観たくなる映画がこのジャック・ニコルソン主演の「恋愛小説家」。アタシはこの映画が大好きで今まで何回観たかしら~。

メルビンはマンハッタンに住む人気の恋愛小説家。かれは極度の潔癖性…そして毒舌家!ある日、同じフロアーに住むゲイの画家サイモンが強盗に襲われ瀕死の重症…嫌々ながらも彼の飼い犬を預かるうちに、犬とも触れ合えるようになる。そして同時期に気になっていたメルビン行きつけのレストランのウェイトレスのキャロルの生活の実情を知る。

監督はジェームズ・L・ブルックス。これまたお気に入りの「愛と追憶の日々」の監督で、TVの人気アニメ「ザ・シンプソンズ」のプロデューサー。アタシ的に、この人の関わった作品にハズレがないんじゃないかという位に相性のイイ監督でプロデューサー。この「恋愛小説家」も1997年の賞レースを賑やかしジャック.ニコルソンとヘレン・ハントがアカデミー主演男優・女優賞をWで受賞。ジャック・ニコルソンには三度目のオスカーになったファンにはたまらん作品。このアタシも大のジャック・ニコルソン ファン!アタシの中では歴代の名演の中でも大好きな作品が「恋愛小説家」!なぜかこのメルビンというキャラクターを観ていると元気が出てくるのよね~!嫌味で神経質で自己中!絶対にそばにいて欲しくない人間!なのに愛すべきキャラクターにしてしまう
ジャックの名演には毎回観るたびに脱帽…繰り返し観ていてストーリーも分かっているのにキャロルに惹かれて行くメルビンの変化に心震わせ、二人の恋の行方を気にしてしまう!観てるのによ~!それほどよ~く出来たロマンティック・コメディーの傑作!ジャックとヘレン・ハントがオスカー級の演技で大人の恋の機智を魅せてくれます!ホント、ホントに名作です。
ここ数日、映画版「クレヨンしんちゃん」を観まくっています。いまや「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」「ドラえもん」と共に国民的なアニメーション。もう何年目なのかしらね~。まあ、アタシが大人になってから始ったのは確かだわぁ…。

TV版は日常を舞台にしたドタバタ!映画版は何故か国際的な陰謀に巻き込まれたり、タイムスリップやファンタジーの世界にしんちゃんがトリップ!家族や友人とともに事件を解決!まあ、TVアニメーションの長編のお決まりパターンです。と、いっても観ている時は子供に返りワクワクドキドキ…映画の世界に引き込まれてしまうのは息の長いアニメの強みか!キャラクターの安定感もあり何かと言っては観てしまいます。 で、そんな映画版「クレヨンしんちゃん」のシリーズ、名作中の名作「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」でまたまた泣いてしまいました!

日本各地に〈20世紀博〉というテーマパークが出来始める。昭和を懐かしむように作られたそれに付き合わされる子供達を尻目に、大人たちは魅入られていく。しか、それは洗脳…〈20世紀博〉は昭和を愛する組織《イエスタディ・ワンス・モア》の作ったもの!彼らの作った〈昭和の匂い〉というフェロモンに大人たちは毒され、子供に帰って行く!集められた大人たちと、街に取り残された子供たち!彼らは次に子供狩りを始める…。(なんか、文章で書くと怖い…)

この「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」いまの40代にはとてつもなく懐かしさを感じさせる映画!1970年代の日本。大阪万博にフォークソング。そして夕暮れ時の商店街…後半のしんちゃんと父親 ひろし の見せるあるシーンでは涙が止まりませんでした。公開当時多くのメディアで賞賛され、いまではアニメーションの名作として語り継がれる作品。子供のアニメが大人の鑑賞に耐えうることを立証した素晴らしい作品…とにかく褒め言葉は尽きないくらい!便利になりすぎた現代…その分失われたものの多さをフッと映画を観ながら考えさせられます。それも説教臭さは一切無く、ただ映画を観ているだけで自分で思い出させられるという…トンデモない映画です。

っうか前に観た時よりも心に残るのは、昭和がまた昔に行っちゃったからかしら(涙)!? それとも、いまが何気に世知辛いからかしら(涙)!?
ホラー映画「キャビン」を観ました!

5人の若者がいとこが買ったという山小屋へ!途中のガソリンスタンドには不気味な老人…不吉な言葉を発し若者たちを見送る。荒れ果てた山小屋…そして隠された地下室!そこには先人の日記とラテン語の呪文…彼らは禁断の扉を破る!………………と、同時に進行するハイテク管理の司令室の様子。そこには巨大なモニターに映る……。

とにかくネタバレ厳禁のオモシロ映画!いまさら「死霊のはらわた」のパクリかと思いきや、繰り広げられる予想外の展開の数々。前半、中半、後半とあらゆるホラー映画のバリエーションが楽しめるというとにかくお得な映画です。監督はドリュー・ゴダード。TVドラマ「LOST」の脚本家で「クローバーフィールド」についでの劇場映画2作目。たしかに先の読めぬ展開はお手の物か。緊迫感とユーモアのバランスも絶妙だし、ホラー映画定番のお約束を踏まえた上での覆し方はホラー好きならニャリとしてしまう。全くもって、よーく出来た映画でした。

書きたい事、語りたい事はいっぱいあるけど、それはルール違反!面白さを語るのに長文は不要~。この映画を観た人と話したい!そしてもう一度!いやいや何度も観たい!とにかくオススメの映画です!
衛 慧 の「上海ベイビー」を読了!っうか、やっと読み終わりました。

この「上海ベイビー」はアタシにゃ苦手なタイプの小説。淡々と己の私生活とセックスや軽い哲学を語り、その間に流行りの映画や音楽、小説で彩る。そこにオシャレなレストランやクラブ、バーを挟み込む。この小説のなかにも出てくるわ、出てくるわ~!でもこういう小説、好きな人は大好きなんだよね~……。

衛 慧 と言う作家はアタシよりチョットだけ歳下の中国の作家。村上春樹の信者で、〈春樹チルドレン〉と呼ばれているらしい。この「上海ベイビー」は当時中国では過激な性描写で発禁になったとの事!かと言って今の日本人が読んだら中学生ですら鼻で笑う程度のもの。まあ、当時の中国ですからね(苦笑)。

ココと呼ばれる作家志望の女性と、彼女と寄り添う様に暮らす青年 天天。そしてココと不倫関係にあるドイツ人マーク。ミレニアム間近の上海を舞台に彼らを取り巻く小金を持った人々のどうでもいいライフスタイル……。

中国という国が多少の自由を得て、外国からのオシャレな文化を吸収しつつ、思いっきり背伸びをして書いた小説!……って書いたら意地悪になるかなぁ……。とにかく、10年以上前に書かれた小説!今現在この 衛 慧 という作家がどんな小説を書いているかが大事! 近況は知らぬが、同世代!面白い小説を書いていて欲しい!