レースハイライト

 ステージ1は3周目からスパイア3台が絡むスピンが発生。一桁周回でのコーションは大体面白いレースになるジンクスもあるので、期待しながらのレースになりました。

 それとは裏腹にレースは5ラーソンと12ブレイニーの2ホースレースになりました。2人の差は常に2秒以内をキープしていたもののその後方は10秒ほど離れる展開。

 大半をリードしたのはラーソンですが、最終盤にブレイニーがリードチェンジを成し遂げステージ1を制します。




 ノーピットのスプリントとなったステージ1を終え各車ピットイン。ステージ2は変わってピットタイミングが鍵となりました。ステージ後半に入るとピットサイクルがスタート。その裏で多くのマシンがタイヤトラブルでのポジションダウンを余儀なくされます。31ヘムリックのクラッシュでいよいよコーションが発生。未ピットの人たちはピットしましたが、序盤のコーションでピットしていた47ステンハウス(コーション時5位)がステイアウト。これによりピット組の大半がウェーブアラウンドの権利を得れず周回遅れのままに。18台がリードラップに残ってリスタート。終盤の争いをスマートに抜けた5ラーソンがステージを制しました。



 ステージ3前のピットでは17ブッシャー、38ギリランド、4ベリーがステイアウトし、ステージ2アンダーグリーンピット組は再びウェーブアラウンド失敗。ステンハウス含めこの辺りはステージ2ピット前まで中団にいて、これをするメリットが大きいので確信犯とも言える戦略です。これによりステージ2ウィナーラーソンは若干後方に下がってのリスタートに。


 これがまさかの展開を生んでしまいます。リスタート後にアグレッシブに攻めた99スアレスがラーソンの後方にヒット。ラーソンはそのままクラッシュしトーリンクにダメージ。今日最速の1人でしたが、ここで戦線離脱を余儀なくされます。以降は4ベリーがレースをリードします。
 残り91周というタイミングで17ブッシャーがタイヤトラブルからクラッシュ。コーションが発生します。このコーションで各車ピットイン。最後まで走れる状況にします。ラーソンのクラッシュのさいにピットしていた12ブレイニー、22ロガーノ、47ステンハウスは2タイヤで前へ。運命のリスタートを迎えます。
 リスタート後はブレイニーが逃げる展開。あとの2タイヤ勢2人も粘りを見せ、4タイヤ組はポジションを戻すのに手こずる展開。
 残り10周をきり、逃げるブレイニーを追うのは4タイヤの24バイロン。ブレイニーのタイヤが持つかどうかも含め、最後まで緊迫の駆け引きが繰り広げられましたが、

 さすがはラーソンと2人で独走を見せたブレイニー。バイロンの追撃を交わして今季初優勝を飾りました。昨年のチャンピオンらしいさすがの優勝ですね。

  結果

 ブレイニーが圧倒的な強さで優勝。ヘンドリック達もクラッシュのラーソン以外はトップ10と強さを見せました。一方でトヨタは20ベルを除いてパッとしないレースに。

  Driver of the Day Except the Winner


 文句無しで47リッキー・ステンハウスJr.とマイク・ケリーのコンビでしょう。プレビューでも書いた通り2011年からのxfinityでの計3勝をともにした2人。予選は振るわず最後列からのスタートになりましたが、ステージ1は素の力で追い上げて20番手付近まで浮上。ステージ2〜3はリッキーのパフォーマンスを信頼しきったマイク・ケリーがステイアウトと2タイヤを駆使した戦略でトップ争いに絡み続けます。
 最後のロングランでも後退を最小限に抑えてトップ5を維持し、そのまま5位フィニッシュ。脅威の30ポジションアップをマークしています。今季はトラブルやもらい事故で厳しいレースが続いていただけに、実力で手にしたこのトップ5は嬉しいですね。この勢いを次のニューハンプシャーでも続けてもらいたいところです。