こんにちは。今回は年間最長のレースであるコカ・コーラ600のプレビューをしていきます。

  コース紹介

 シャーロットモータースピードウェイは、ノースカロライナ州シャーロットに位置する1周1.5マイルのオーバルです。シャーロットはNASCARの各チームが本拠地を構えている場所でもあり、F1で言うシルバーストーンのような、聖地的な扱いになっています。バンクはターンで24°とハイバンクで、テキサス、アトランタは近年の改修までシャーロットと同じ形に設計されていました。ある意味最も基本的な形とも言えますね。年によって若干変わりますが、基本的には全ターンで内から外まで広く使えるのが特徴です。
 コカコーラ600はこのトラックを400周、距離にして全レース最長の400マイルで争われます。ステージも100周ごとに分ける4ステージ制を取る特別な形になっています。フューエルウィンドウは60しゅうほど。各ステージ共にワンストップが必要です。

  エントリーリスト

 チャーターチームのパートタイ厶枠は15グラーラ、16ギスバーゲン。オープンチームは44イエリー、50タイディロン、84ジョンソン。更に66からマクラウドが出場。40台のフルハウスが実現しました。デイトナ500以外だとGen6時代の2021年秋のカンザス以来。Gen7になってからはオープンチームの参加が著しく減ったのを考えると今回の各チームの気の入りようは凄いなというところ。
 ちなみにインディ500とのダブルヘッダーとなるラーソンのチームについては、リザーブとしてジャスティン・オールガイアーが待機する予定です。シートサイズが合うからっていう人選みたいですね。

  News

ブッシュ、ステンハウスJr.に逆ギレし容疑を否認

 楽しみにしていたオールスターレース、一周目に47ステンハウスJr.は前で膨らんだ8ブッシュの内側に入り込みスリーワイドでパスしますが、ブッシュはターン2出口でウォールにヒット。内側にスペースはありましたが勝手にぶつかりました。しかし何を勘違いしたのか47に逆上。次の周のターン1でクラッシュさせました。
 年をとって短期なところが再燃したのでしょうか。ステンハウスはフロントが大破し万事休す。壊れたマシンを8のピットへ止め、クルーチーフに「終わるまで待ってるからな」とメッセージを伝えます。
 レース後ステンハウスJr.は8のホーラー前で待機。ブッシュに対し「リプレイを一緒に見よう」と声をかけます。しかしながらブッシュは応じず。しつこいブッシュに痺れを切らしたステンハウスJr. は右ストレートをお見舞い。ロガーノの優勝からファンの視界を奪いました。敵地に一人乗り込んだステンハウスJr.は取り押さえられますが、果敢にもブッシュに殴りかかる男が。
 なんと父のリッキー・ステンハウスSr.登場。Jr.と同じ服装でブッシュに殴りかかりますが、ブッシュも応戦し何発かパンチを食らいました。
 RCRのゴツいクルーの活躍もあり殴り合いは収まりましたが、なおも当事者二人は論争に。リッキー「I'll wreck you at Charlotte (シャーロットでやってやるからな)」ブッシュ「I suckeded as bad as you(いつものお前みたいにやらかしたんだよ)」と両者捨て台詞を吐いて退場しました。

 

 

 こちらはタイ・ギブスのオンボードですが、これを見ればブッシュが悪いのは一目瞭然ですよね。ちなみにステンハウスはレース後のポッドキャストでクラッシュさせる気はないと発言。果たしてどうなるのか楽しみにしたいところです。


なお、ステンハウスJr.には75,000ドルの罰金、乱闘に参加したクルーとステンハウスSr.に出場停止のペナルティがでています。メディアでの乱闘いじりからの罰金に対しスアレスら一部のドライバーからは懸念の声も出ていました。

 グーパンチで罰金っていうのには10年くらい前から一貫性があるので文句言うつもりはなかったのですが、ペナルティについてエグゼクティブのエルトン・ソウヤーは「198周待ってやったから」と余計な一言。これを言われると文句を言いたくなります。

 まあ、得意なシャーロットでステンハウスがどう戦うのかには注目です。

NASCAR Hall of Fame 2025発表


 

 2025年のホールオブフェイム。所謂殿堂入りが発表されました。近年は近代NASCARから二人、パイオニアと呼ばれる創成期の頃から一人が選出されていますが、今回選ばれたのはカール・エドワーズ、リッキー・ラッド、ラルフムーディの3人です。また、SAFERバリアーの開発をしたディーン・シッキング博士がNASCARの成長に寄与した人物に送られるランドマークアワードを獲得しました。
 四人は来年の1月に正式に殿堂入りを果たすこととなります。