こんにちは。久々のコンクリート路面での開催となる春のブリストル。楽しみな方も多いのではないでしょうか。今回はそんなレースのプレビューをしていきます。


  コース紹介

 テネシー州の山中に位置する一周0.533マイル、コンクリート路面で有名なショートトラック、ブリストルです。サンダーバレーやラストコロシアムという相性で親しまれるこのコースはスタジアム状の形状にハイバンクのコンクリート路面というのが大きな特徴となっています。

 そのバンクはターン24〜28.スケジュール内でも屈指のハイバンクで、普通に200キロ前後出てる状態が続くため最速のハーフマイルとも呼ばれます。

 ステージ構成は125-125-250とシンプルな構成。130〜140くらいがフューエルウィンドウ、タイヤがもう少し先に無くなるくらいなのでステージ1,2はノンストップ、ステージ3もワンストップでいけます。そもそもアンダーグリーンピットが少ないところではあるので、タイヤとトラックポジションの計算がキーになっています。


  エントリーリスト

 今回も36台がエントリー。15がグラーラ、16がオールメンディンガーです。


  News

Bring Back 1000HP!

 フェニックスでのレースを終えて、多くのドライバーから新しいエアロに対して、以前と大きく変わらないとコメントしていました。グリーンフラッグパスこそ増えたものの、一度ばらついてしまうとレースが膠着する辺り、その点が露呈してたのかなと思いました。
 そんな中問題の発言をしたのはカイル・ラーソン。デールJr.のポッドキャストにてヘンドリックのエンジニアの話を紹介しました。その内容はと言うと、「来週のブリストルからでも1000HPに戻すことは余裕でできる。手間もお金もかからない」というものでした。
 NASCAR側(特にトップのスティーブ・フェルペス)が馬力を上げるのを嫌がる理由として、コストが掛かって他のメーカーを呼びにくくなる(NASCAR側調べ)という点が非常に大きかったのですが、それを全否定するようなコメントでした。
 また、ラーソンは「来るかもわからない新メーカーを待つより、馬力を上げたほうがいい」ともコメント。これに関しては私と全く同意見です。NASCARに出る為にはOHVのV8という今から開発する意味は無いエンジンが必要になります。ダッジは元々持ってるので置いとくとして、その他のメーカーはここがそもそも大きなネックになるかと思います。
 最も、今最右翼と言われているダッジとホンダは両方ともEVに魂を売ったメーカーです。そんなメーカーが今更NASCARに参加したところで何年続くかも分かりませんし、そんなメーカーを待つくらいなら、今出来る既存のメーカーでのレースを面白くしたほうがいいかなと思います。

 更に更に、今度はケビンハービックが「エンジンの馬力を上げるのにはお金は掛からないが、NASCARは意味のないエアロ開発に何百万ドル(過大表現な気も)も使ってる」とド正論をかまします。
 世の流れは完全に1000馬力に流れてますが、スティーブフェルペスはどうするのでしょうか。

小林可夢偉、COTA参戦へ



 昨年のインディアナポリスでNASCARデビューを果たした元F1ドライバー、小林可夢偉ですが、今季のNASCAR参戦が決定しました。コースはF1開催地でもあるCOTAです。
 チームは昨年と同じく23XI、カーナンバーは50でスポンサーはMOBIL 1 とのこと。どうも今年がモービル1の50周年のようで、その記念のナンバーということです。
 昨年はロードコースを苦手とするステンハウスと熱い下位バトル演じ、痛恨のスピンを喫するなど悔しい結果に
 今回は上位で争ってくれるのにきたいです。

GOAT、久々のカップ参戦決定

 小林可夢偉に続きCOTAへの参戦を表明したのはティミーヒル、お馴染みのMBMモータースポーツの66番で2022年以来のカップシリーズ参戦となります。
 コロナ禍以降予算やスポンサーの不足で中々参戦できなかった同チームですが、久々のカップではどのような活躍をしてくれるのか。要注目のドライバーです。