こんにちは。第4戦は今季初のショートトラック、フェニックスです。最終戦の舞台ともなるこの地を制するのは誰になるのでしょうか。

  コース紹介

 アリゾナ州、フェニックスの砂漠の中に位置するレーストラックです。1周1マイルでバンクはターン1〜2が8〜9度、3〜4が10〜11度となっています。数字以上にフラットに見えるのがターン1〜2。最近はイエローラインの内側を走っていくシーンも散見されます。
 そんなターン以上に特徴的なのが写真のフロントストレート。やや後半よりの部分で左に軽くカーブしていて、その内側の部分をショートカットすることが可能です。タイム的には正規ルートを走ったほうが速いですが、前のマシンをパスする際のライン取りとしては機能する形。リスタート直後は写真のように一気にみんながショートカットしていきます。(写真はARCAのものですがどこがコースなんだか笑)これをどう使うかもフェニックスを制するために必要な所となりますね。
 フューエルウィンドウは90〜94周。ステージレンジは60-125-127となっているためステージ2, 3は途中で燃料をいれる必要があります。ちなみに312周という歪な周回数は、実はキロ換算すると500キロになり、スケジュール中で唯一キロメートル法を用いるコースだったりします。元々は砂漠の環境での400〜500マイルだとあまりにマシンに対して負担が大きいので500キロにしたとも言われてますね。
 特にブレーキの負担は大きく毎年ブレーキトラブルでリタイアが発生するような状況。速く走るだけでなくマシンをケアすることも必要とされる難コースです。

ショートトラックパッケージ

 Gen7最大の課題とされているショートトラックパッケージには今年もテコ入れがなされています。Gen7の大きな特徴であったディフューザーがほぼ消滅し、リアのドラッグ削減を狙いました。
 ショートトラックで前の車に近づけないというだいぶ致命的な弱点でしたが、これで克服出来るかというところ。一方でスポイラーは高さ2インチから3インチに増加し、(それでも2022年に比べると1インチ低いですが)ダウンフォースは最低限保つようなセットアップになりました。
 実践でどう働くかに注目ですね。

  エントリーリスト

 今回はチャーターチームのみの参加。36台でのレースで、15グラーラ、16クラウスがパートタイムドライバーです。

  News

ラジョイ、新チームメイトにご機嫌ナナメ

 レース前半でトップ10を争い続ける好走を見せた7ラジョイ。残念ながら終盤にチームメイトの77ホセバーと接触しスピン。最終的にはレースを32位で終えました。当時のホセバーは周回遅れでラジョイとはレースすべきでない状況。(まあアクシデント自体はラジョイの慢心もあったと思いますが)
 レース後のインタビューでも不満をあらわにする彼の姿が見られました。ホセバーは最終的に15位でフィニッシュしましたが、ラジョイか残っていればチームとしてももっと良い結果になったはず。成長著しいチームのためにも、ゲームでよくある仲間割れではなく友好的な関係を保ってほしいですね。