初めて予告編を観たときは、長過ぎるタイトルを含めどうなんだろうって
感じだったんだけど、何度か観ているうちに観てみようと。

結論から言うと、トム・ハンクスもサンドラ・ブロックも全体の1割ぐらいしか
出ていないので、彼らのファンで彼ら目当てだと物足りないかも。
 

もの1

 
(ここからネタバレあり)

9.11で父親を亡くした少年が、1年後に父の書斎から見つけた
謎のカギとその封筒に書かれたブラックという文字から
NY中のブラックさんに会いに行って、父とカギの謎を解こうとする話。
 
彼はアスペルガー症候群(知的障害のない自閉症)の疑いがあり、
知的レベルは高いが、コミュニケーションを取るのが極端に苦手。
音がしていないと不安だからか、タンバリンを鳴らしながら歩く。

亡き父は彼の知的好奇心をくすぐり、
少しずつ外へのコミュニケーションを取れるように仕向ける。
 
男・女・中間・黒人・白人・ビジネスマン・牧場・宗教・・・・
やさしく受け入れてくる人もいれば、けんもほろろの対応をする人も。
ありとあらゆるブラックさん達。
その交流は、原作では丁寧に描かれているんだろうけど、
映画では時間的制約からダイジェストとするしかない。
 
その淡白さを補って余りあるのが、謎の間借り人で
しゃべれない老人(マックス・フォン・シドー)。
この映画でアカデミー助演男優賞ノミネートとのことだが、
当然でしょう。それぐらい圧巻の出来。
筆談と表情だけで、少年への愛や厳しさ・悲しみを見事に表現していた。

もの2

 
このブログのタイトルともなっている「勝利への脱出」にも
彼は出ている。もう30年前の映画。
彼はナチスドイツの将校でありながら、連合国捕虜チームにも
節度と尊敬の念を持って接する役だった。
その時から地味ながらも好きな俳優。
うーん、アカデミー賞取って欲しい。(取れるでしょ)

もの3

 
お涙ちょうだいでもないし、特に前半はとっつきにくい感じもするが、
じわーと来るものはあった映画。
長めの上映時間も気にならなかった。
 

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